カビ対策で重要なのは「予防」である。
定期的に予防接種を受けるのは、その感染力と被害が、脅威的であるのと同じく、
カビ発生による被害も、想像を超える危険を生み出す。
カビは浴室やシンク、食品だけではなく、家全体を栄養源として、どこにでも
繁殖するチャンスを狙っている。
カビの発生条件は下記の4つ。これが1つでも欠ければカビは発生しない。
■温度…5~45℃で発生
■湿度…60%以上で発生
■栄養…埃、たんぱく質汚れ、塗料や建材も栄養源
■酸素
これから部屋ごとに適したカビ予防法を具体的にお伝えする。
この機会に家中を確認いただき、もしもカビを発見したら、
「自分で行うカビ発生の応急処置法」と 「カビ除去は必ず専門業者に依頼する」をご覧いただきたい。
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この記事読むことで理解できること
カビ発生による想像を超える危険とは
カビ発生によって実際に起こる被害は下記である。これは決して大それた話ではなく、カビを放置しておくと起こる出来事なのだ。いかにカビ予防が安全な暮らしを守るために大切なことかを確認いただき、本稿に示す方法を参考にカビ予防を習慣としていただきたい。
身体的・精神的被害から、最悪の場合命にかかわる
カビによって起こる被害は、継続的な頭痛・微熱、そしてアレルギーの発症・悪化、皮膚炎。これだけではない。カビの胞子が、免疫力が低下している状態の時に体内に入ると、そのまま住み着いて繁殖し、真菌症を引き起こす事がある。真菌症にはカンジタ症、クリプトコックス症、アスペルギルス症、ムコール症などがあり、代表的なものでは赤ちゃんのオムツカブレなどのカンジタ症である。
カビ菌が作り出す毒は、加熱によっても分解しないため、中毒や時には発癌し死に至らしめることもある。
身体的な部分だけでなく、精神的被害として、ストレス、うつ、不安症などの原因も挙がっている。特に免疫力が低い小さなお子さん、お年寄り、そして妊婦さんがいらっしゃる場合は、カビが発生していれば早急に対処しなくてはならない。
一部の建材被害だけでなく、建物全体の寿命に関わる
家はカビの栄養の塊と言っても過言ではない。カビは建材や塗料、接着剤なども栄養にして繁殖を行っているのだ。カビの繁殖を放置しておくと、ゆくゆくは壁の防水性能も低下し、建物全体の劣化を進ませる原因ともなる。また様々販売されているカビ取り剤を使用すればするほど、カビが除去されるのを避けるように、活性化し繁殖を増長させるという事実もある。専門的な知識なく、むやみに素人が薬剤を菌に使用することで、建物の寿命は縮まっていく。
カビの繁殖と共にダニも増殖する
ダニの中にはカビを餌にしている種類も多く、またカビの好む環境(高温・高湿・汚れ)はダニも好む環境と一致している。餌であるカビが繁殖すればダニも活発になり、これによっても人体被害が発生する。
除去が困難になり、大掛りな施工が必要になる
カビをそのままにしておくだけでなく、先ほども記載した通り、市販のカビ取り剤を何度も使用することで、逆にカビ菌に抗体ができる、又は勢力を増すなどの事態に陥る。一見綺麗になったと思っていたら気付けば壁の奥深く、そして部屋全体にカビ菌が充満しているという事態は起こっている。市販のカビ取り剤には殺菌よりも漂白の方が強いものが多く、一見除去できたように感じるが、根本的な除去は難しいとされている。放置&むやみな薬剤の使用は、根本的な除去を困難にしてしまう。
カビの除去、そして防止は非常に難しい。口すっぱくお伝えするが、放置&むやみな薬剤使用で解決には向かわない。解決に向かう方法は、カビの専門知識を持つ専門業者に相談、そして日頃の予防を習慣とすることである。
部屋別!習慣に出来るカビ予防法公開
カビ発生の4つの条件、「温度」「湿度」「栄養」「酸素」この中の1つでも欠けていたらカビは発生しない。温度、酸素は生活する上で排除できない。私たちが出来る予防は「湿度を60%以上にしないこと」、「栄養である埃や汚れを出来るだけ排除すること」この二つである。
【ダイニングカビ予防法】…カビの高栄養源の宝庫!
天井
キッチンから近い位置にあるダイニングの天井は、意外と汚れやすい。油と埃が舞い上がってこびりついて、やがて染みになる。カビは油汚れも大好物である為、そこに集中してカビを繁殖させようとする。汚れが定着してしまうと取り除くのは極めて困難であり、リフォームでしか対応できなくなる。汚れが進行しないうちに、床用の粘着テープで早めに汚れを取ると良い。
一般的なカーペット用と比べて、床用の粘着テープは粘着力が弱いので、クロスなどが剥がれることなく、埃や油汚れだけをキャッチできる。
エアコン
エアコンの内部は湿度が高くなりカビが発生しやすい。特に発生しやすいのが吹き出し口であり、カビ予防をせずにいると、エアコン周辺の壁、天井に胞子を飛ばして繁殖してしまう。吹き出し口を重点的にカビ予防することで、壁、天井などの予防にもなる。エアコンの吹き出し口には消毒用エタノールを使用する。着古したTシャツの切れ端などに消毒用エタノールを付け、吹き出し口をなぞるように丁寧に拭く。
照明
天井と同じく、キッチンに近いダイニングの照明器具には埃と共に油汚れがつき頑固な汚れとなりやすい。効果的なのが、照明器具の傘に衣類用や靴用の防水スプレーを使用すること。傘を綺麗な状態でキープすると、照明も明るく感じる。スプレーする際には吸い込まないように注意を。
蛍光灯のカバーには手軽に使用できるワックスタイプの床拭きシートが良い。樹脂が表面をうっすらコーティングしてくれ、汚れをつきににくくする。さらにツヤを出して見栄えをよくする効果も。
食器棚
食器棚の中は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい。基本のカビ予防は、食器を収納する前によく乾燥させるのが第一。加えて、除菌・消臭効果のあるコーヒーかすや、緑茶のだしがらを小皿に入れて食器棚に入れておく。もちろん、コーヒーかすも、緑茶のだしがらも、湿気を含んでいるとカビが一層生えやすくなる為、使用前に完全に乾かしておくのが肝心。キッチンペーパーの上に置いて天日干し、又はフライパンで軽く炒る。ちなみにコーヒー豆をひかずに豆のまま使うと食器に匂いがつくので使用しないこと。
【キッチンカビ予防法】…水気・油を小まめに除去!
シンク周り・シンク下
シンク下収納は、他の部分に比べて比較的汚れにくそうである。とはいえ、扉の開閉が多い場合には埃が入り込むので、気付く汚れが固くこびりついていることもある。
さらにシンク下は湿気もたまりやすくそこに埃があると、埃が水気を確保して保湿してしまう。シンク下汚れ防止にはレジャーシートを普段から敷いておき、埃などを受け止めるようにする。時々チェックして汚れていたら綺麗にし、また使用する。シートの中でもアルミ製のものは表面がツルツルしているので手入れが簡単。雑巾などで一拭きするだけで汚れが落ちる。
シンク内は栄養、湿気共に揃い易くカビは発生しやすい。
栄養源の固まりとなる三角コーナーは毎日酢スプレーをすることでカビ防止をする。
酢の除菌効果によって清潔な状態を保ち、嫌なぬめりも軽減する。また消臭効果が作用して生ゴミの匂いも抑えられる。また三角コーナー少々高いが、銀製のものは銀イオンの作用によってぬめりがつきにくいのでおすすめ。
そして手軽で効果大の方法が、シンク内の汚れは使う前に水を全面にかけておくことである。
これを「水養生」という。乾いているシンクに汚れがつくと、ベタッとくっつき落としにくくなるが、水養生で、汚れは水の膜の中に留まるので、サッと洗うだけで簡単に流せる。
コンロ周り
どうしても食材がこぼれ落ちるコンロ周り。食材のかすに熱が加わると焦げてこびりついてします。防止方法はあらかじめ食材がこぼれそうな箇所にアルミホイルを敷き詰めておく。アルミホイルが汚れたら新しいものに取り替え、古いアルミホイルはキッチンの金属部分のしつこい汚れのお掃除に活用できる。金属部分によっては傷つく場合があるので、目立たない箇所で試してから行う。
換気扇
換気扇フードは手入れを怠ると、油と埃が混じり頑固な汚れがつく。予防としては、髪用のリンスを使用する。一旦掃除をして汚れを落としてから、布などにリンス含ませて塗る。リンスに含まれるカチオンという界面活性剤の薄い膜が、フードの表面を覆い、油汚れを格段に付きにくくしてくれる。
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【リビングカビ予防法】…大きな家具の隙間に注意!
壁
スイッチ周りなど、手で触ることが多い場所は手垢で汚れやすく、また、たんぱく質汚れはカビの高栄養源となるため早めに除去することで予防となる。手垢の汚れは酷くなると、皮脂が酸化して黄ばみも出てくるので早めの対処を心がけていただきたい。壁に付いた手垢は消しゴムを使うのが効果的。軽くこするだけで簡単に汚れはおちる。
フローリング
家の中でも人の動きの多いリビンのフローリングは、綿埃が溜まりやすい。帯電防止入りのワックスを使用すれば、普通のワックスでは皮脂などがつきにくくなるだけでなく、静電気が発生しにくくなり、フローリングにこびり付く埃が少なくなる。
家具の隙間
ソファと家具、家具と収納ボックス、家具と壁、リビングには隙間が多く埃がたまりやすい。埃が溜まりやすい箇所にはカビも発生しやすい。こうした空間の下には、何らかの「埃受け」を置く対策が効果的である。広い隙間に適しているのはお菓子の空き箱。狭い隙間には包装紙をまるめたものを隙間に入れ、埃が上にたまったら、隙間から出し、埃を綺麗に払ってまた差し込む。
【和室カビ予防法】…凹凸箇所にカビ好物の埃が沢山
塗り壁
和室に使用される壁材はクロスだけでなく、塗り壁も多く使用されている。塗り壁もカビが少し発生すると壁の中まで壁材や汚れを栄養に繁殖してしまう。予防として出来る限り壁に汚れをとどめないようにする。
・砂壁
ハタキでホコリを落とし、汚れが浅い場合には、サンドペーパーで少し擦り、消毒用エタノールを少量ずつスプレーし、乾燥させる。必ずお天気の良い湿度の低い日のみに行う。
・珪藻土
ハタキでホコリを落とし、消しゴムを使って汚れを少しずつ落とす。消しゴムで落ちない場合のみ、中性洗剤を付けた布で拭き取る。
・漆喰
ハタキでホコリを落とし、消しゴムを使って汚れを落とす。消しゴムで取れなければ、水拭き、
未だ汚れが残った場合は、サンドペーパーで少しずつ削り取る。
過度に水分を染みこまる又は削ると表面がモロモロになってくるので注意をしながら行う。
畳
レを落とす畳みは空気の水分を吸い取り保湿しやすく、畳の素材である「イ草」は、それ自体がカビの栄養源ともなる。織り込また畳の形状は、カビが繊維に沿って根を張りやすく、またヘリの部分もカビが生えやすい為、要チェックポイントである為、一層細かく予防法を記載する。
まずは徹底して湿度管理(除湿)することが肝心。
・年に一度は大掃除
年に一度は畳みにも日光浴をさせることで、湿気を逃すことができる。表・裏共に日に当て、両面をたたいてから掃除機をかける。その後、防カビスプレーをして乾燥させる。
・掃除機は持ち上げてかける
フローリングでも同様、掃除機の排気で埃や、わずかなカビの胞子が舞うのを防ぐ為に、掃除機本体は持ち上げて使用するとお掃除効果はグッとアップする。
・畳み下に防湿シート
床下からの湿気防止対策として、畳の下に防湿シートを設置するのも有効。こちらは畳店などでも相談に乗ってくれる。
・消毒用エタノールで拭き掃除
消毒用エタノールを畳にスプレーし、硬く絞った綺麗な雑巾で水拭き、扇風機などで乾燥する。カビ胞子を殺菌することができる。ただし、畳表面の痛み具合によっては変色させてしまう場合があるので、目立たない箇所で試してから行う。また湿気の多い日や状態で行うと、乾燥まで時間がかかり、逆に湿気を与えてしまうので、晴天の換気が出来る日や、すぐに乾燥できるような状態(除湿機の稼動)で行う。
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襖・障子
襖や障子の敷居の溝に入り込んだチリ汚れは、ひどくなると固くこびりついて掃除が大変である。対策としては敷居をロウでコーティングをしておくと良い。ロウソクを敷居に押し付けてロウを塗ることで、汚れは拭き取りやすくなる。
障子の桟は見落としがちだが、埃で汚れやすく、掃除がしにくい。有効な方法としては桟にマスキングテープを貼っておく方法がある。水平の桟のみにマスキングテープを貼り、埃がたまったら張り替える。
押入れ
押入れの中は湿気がたまりやすく、除湿剤を使用する、出来るだけ換気するは基本だが、予防段階で殺菌を行っておくと良い。まずは雑巾を使って押入れ内部の壁をすべて水拭きし、汚れがとれたら扇風機でしっかり乾かす。乾いたら、エタノールをスプレーで満遍なく吹きつけ殺菌。カビ予防に有効である。また、奥まで掃除のしにくい天袋には新聞紙を敷いて置くことで湿度をコントロールすることが出来る。
【寝室カビ予防法】…ベッドの周辺は湿気のたまり場
窓・カーテン
他の部屋でも言えるが、窓に発生する結露はカビの発生原因となる。窓の結露対策として、夜間は雨戸を閉めて室内の温度低下を防ぎ、昼間はカーテンを毎日開閉し窓を開けて換気。そして結露を吸水するアイテムや、結露防止スプレーで予防する。
またカーテンでもカビ予防を行う。寝室では布団の上げ下げや衣類の着替えなどで埃がたちやすい。舞い上がった埃はカーテンにくっつき、開け閉めするたびに舞い地って、部屋全体をよごしてしまう。カーテンに埃が付きにくくするのが得策である。
年三回、静電気防止剤入りの柔軟剤を使って洗濯する。静電気防止剤によって、埃がつきにくくなる。
ベッド
ベッドには体温で湿気も篭りやすい為、壁に密着しないようにする事がカビ予防で大切である。ベッドと壁の間は最低5cm空けること。理想的なのは、ベッドヘッド部分のみ壁沿いで、部屋の中心にベッドがある状態が良いが、角置きしか出来ない場合は、壁とベッドの間に隙間を空けることで通気性はグンと上がる。
またマットレスとベッドの間に扇風機などで一定時間、風を送ることで湿気のこもりを減少できる。
クローゼット
押入れと同様にクローゼットも湿気がたまりやすく、除湿剤や換気を行うのが基本。また、クローゼットに隙間なく物を入れ込むと、湿気の逃げを邪魔し、除湿剤の効き目も半減する。余裕を持った収納、そしてキャスターつきのボックスなどで、床との設置をなくし、動かして換気できるようにしておくと良い。押入れで記載したように、予防の段階で消毒用エタノールでの殺菌が効果的である。
自分で行うカビ発生の応急処置法
予防をしていても、条件が揃った瞬間からカビは発生してしまう。大切なのは早期発見、早期対処である。カビを発見し、未だ初期段階の場合の応急処置であるカビ殺菌方法をお伝えする。
壁・天井・床
応急処置の方法は、市販カビ取り剤を使用する方法と、消毒用エタノールで殺菌する方法がある。市販のカビ取り剤の多くは殺菌効果よりも、カビの色素を落とす為の漂白効果の方が強い為、変色脱色を起こす危険性もある。商品にも「変色脱色の可能性があり、まずは目立たない箇所でお試しください」と注意書きがある。よって今回は建材と人体にも安心して行える下記の応急処置をおすすめする。
【自分で行う安全なカビ殺菌方法】https://kabilabo.com/kabe#i-7
布類
布類にカビが発生した場合、除去は困難であり、繊維にカビ胞子がまわっていることが多く、買い替えする方が良い。もしもマットレスなどの大きな物で、カビが一箇所のみに点で生えている初期段階である場合は下記の殺菌方法がある。下記の方法を試した後、暫くしてカビが繁殖しているようであれば、健康の為に、買い替えをおすすめする。
■用意するもの
・消毒用エタノール(適量)…カビの細胞を破壊する効力がある(殺菌効果)
・綺麗な雑巾やタオル
・ぬるま湯
・ドライヤー
■手順
①カビを殺菌する
消毒用エタノールをカビが発生している箇所とその周辺に、少し湿るくらいにつけて、1時間待つ。
②エタノールと共に殺菌したカビ菌を取る
1時間後、ぬるま湯をつけた雑巾やタオルでしっかりとエタノールと菌を拭き取る。雑巾にエタノールを吸収させるではなく、ぬるま湯で湿らせたエタノールを薄めながら叩き拭きしていくイメージで行う。
③乾燥させる
消毒製エタノールは揮発性(蒸発する)なので、ここでどのくらい拭き取るかは正直納得がいくまで。となるが、寝る場所なので入念に行っておく方が気持ち的には良い。ちなみにエタノールが行き届いた箇所のカビ菌は生きていないのでご安心を。
最後にドライヤーで乾燥させて完了である。
上記は実害を防ぐ為のカビ殺菌方法で、カビが残した色素は残ってしまう可能性がある。
プラスチック・ゴム製品
ゴムパッキンやプラスチック製品にカビが生えたら元のようにカビ菌のない状態にするのは困難である。市販のカビ取り剤は、見た目は綺麗にカビの色素が無くなるが、根本的な問題である中に入り込んだカビ菌の除去までは完璧に出来ない。ゴムパッキンなどにカビが目に見えて発生した場合には取替えするのが再発防止のためにも良い方法といえる。
よって他の素材と同じく予防が大切である。消毒用エタノールでの殺菌、そしてゴムパッキンには汚れがこびり付きやすいので、事前にロウを薄く塗っておくと膜がはり、水分と汚れをはじいてくれる。もちろん埃などを溜め込まない事が前提である。
『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』
カビ予防プロの技術を公開!
業者にカビの問題で依頼するのは「カビ除去」の時と思われがちだが、カビ取り専門の業者はカビ除去と共に、カビ予防のプロである。
実際にカビが発生していた状態から、カビ除去し、そしてプロによるカビ予防された様子をご覧いただきたい。
上記を見ていただき、もう説明もいらないかもしれないが、カビ除去だけでなく、再発なくクオリティの高いカビ予防が実現されている。度々お伝えしているが、市販のカビ取り剤ではこのような満足のいく予防はできない。カビのプロは、状況・素材を調査した上で適した対応を行ってくれる。
外壁のカビは、一般的に風通しの悪い日陰になっている外壁に、汚れのようにカビが発生している。これはモルタルやコンクリートの防水機能が低下して栄養源が付着するところへカビや藻類が発生し、そのカビなどが静電気を発生することにより汚染物質を吸着させ、より汚れがひどくなっていく。このように、「何故ここにカビが発生したのか」という知識を用いて、根本的な原因を状況ごとに対応してカビ対策を行ってくれる。
空中に浮遊しているカビは、季節によっても地域的環境によっても多少の差異はあるが、やはり室内に浮遊しているカビも多いといわれている。カビと一言にいっても種類や特性がある。この複雑なカビに対して、高圧洗浄や強力な薬剤で色素を落とす行為をすれば、建材や人体にダメージを与え、下手をすれば、カビが猛威を振るう結果となる。
カビのプロはカビの恐ろしさと共に、市販のカビ取り剤の過度な威力が人体に与える怖さを熟知している。そのため、優秀なカビのプロは、下記の食品添加物以上の安全性を持つ洗浄剤を用いて、人体・建材を第一に考えた上でカビ除去・予防を行ってくれる。
■動物実験において(約200種の動物に対して)安全を確認している
■被験者約200名において、1日1人あたり4gの内服を続け、2年経過後もまったく身
体的な異常が発生しない。
■世界中の主要国でカンキツ・バナナ・リンゴなどの防カビ処理剤として登録され、使用されている。
■人間の駆虫薬としてもアメリカとヨーロッパで10年の使用実績がある。
■臭気・味がなく眼や皮膚を刺激しない。経皮毒性も実用上心配がない。5年以上の蓄積毒性の試験で無害と認められている。
高度なカビ防止やカビ除去は専門業者に相談!
食品添加物以上のものを使用して安全にカビ取りが行える。これが出来るのはカビ除去・防止専門の業者だけである。よって業者を選ぶ際の条件は下記である。
①カビ除去を専門としている業者であるか
②使用する薬剤が安全であるか
③不安要素がある場合は質問しやすい対応をしてくれているか
カビを「洗浄」や「クリーニング」として汚れと同じようにカビを考えている場合は、強い薬剤を使用されている業者も実はいる。「カビ取りを専門としており安全な洗浄剤を使用」。この部分が業者選びのポイントである。
相談~完了までの流れと押さえておくポイント
【①相談】
■除カビ・防カビの専門業者であるか?
■人体と建材へ配慮した洗浄剤を使用しているか?
■今までの施工の様子から実績を確認出来るか?
【②現地での状況確認・見積り】
■除カビの対象がどの範囲か確認
■防カビ対応はどのように考えられているか?
■別途費用(養生費・廃材処理費など)の確認
■保証の基準はどのようになっているか確認
【施工開始~仕上がり確認】
■事前に聞いていた方法で施工が開始されている確認
■手入れや、保証についての内容を最終確認
カビが発生していれば、防カビの前に必ず除カビ!
カビは発生し進行すれば、素人では根本的な解決は難しい。これは医療と同様に考えていただいて良い。体の健康と同じく、日頃の予防が先ずは大切である。
しかし、カビ問題に関して一番重要なことは、「カビを放置しない」事である。予防していてもカビが発生してしまった場合には、お伝えした応急処置、そして相談する業者を確認してほしい。
プロによる高度な除カビ・防カビの後、また日頃の掃除、除湿の予防で快適な生活を維持していただきたい。
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