マンションに潜むカビとおさらば!正しい除去と予防法を徹底解説!

マンションに潜むカビとおさらば!正しい除去と予防法を徹底解説!

カビが発生しやすい部屋はイメージどおり、風通りが悪く湿気が篭りやすく、毎日帰る部屋として決して快適とはいえない。もしも今、カビを発見していれば放置だけはしてはならない。

カビは見た目の不快感だけでなく、あなたの健康に関わる問題だからである。

マンション特有のカビ要注意ポイント、予防法、そして正しい除去方法を紹介する。

この記事を手引きにしていただき、カビの無い快適な暮らしを送ってほしい。

まずは除去方法からお伝えする。

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自分で行う安全なカビ除去方法

自分で行う安全なカビ除去方法

カビを自分で除去する場合、皆さんはどのような方法をとるだろうか?

多くの方は、市販のカビ除去剤の使用を考えると思うが、少し待っていただきたい。市販のカビ除去剤はなぜあんなに綺麗にカビを落とせるか?それは多くの市販カビ除去剤は、カビ菌の殺菌効果よりも、カビ色素の漂白効果の方が強いからである。

カビの「胞子」に対しては市販除去剤やエタノールでの殺菌でも可能であるが、カビの「菌核」の殺菌は正直な話、初期段階で無い場合は専門知識が無ければ除去できない。

(市販カビ取り剤の除去)

(市販カビ取り剤の除去)

(カビ取り専門業者による除去)

(カビ取り専門業者による除去)

また市販のカビ除去剤の主成分である漂白剤は、強力な分、皮膚に付着することで化学熱傷を起こす、臭いで気分を悪くするなど人体にも影響がある為、特に小さなお子さんやペットがいらっしゃる場合には抵抗があるとの声が多い。

室内壁用等のカビ除去剤も販売されているが、注意書きには「変色、脱色を起こす可能性があるため、まずは目立たない箇所でお試しください」と記載されている。

よって、本稿では、人体にも素材にも安全なカビ除去の方法をお伝えしたい。

 

マンション丸ごと使える!優秀アイテム紹介

マンション丸ごと使える!優秀アイテム紹介

下記を用意しておけば、部屋の壁、浴室などマンションのお部屋丸ごとカビ殺菌が出来る。用意するものが沢山あるように感じるが、どれもご家庭にあるものであり、エタノールや重曹は、普段のお掃除にも非常に役立ってくれる為、是非ご検討いただきたい。

 【用意するもの】

・消毒用エタノール…カビの細胞を破壊する効力がある

・重曹…汚れを分解する効力がある

・酸素系漂白剤(衣類用粉タイプ)…色素を分解し、除菌・消臭の効力もある

・クエン酸…菌の増殖を抑える殺菌効果がある

・メラミンスポンジ…白く消しゴムのような見た目のお掃除アイテム

・ゴム手袋

・マスク

・ゴーグル(天井での作業の場合)

・浴室用ブラシ

・スポンジ

・スプレーボトル

・箒

・ぬるま湯

・小皿やカップ状の容器1つ

・ラップまたはキッチンペーパー

・新品の雑巾3枚

(消毒用エタノール)

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(重曹)

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(酸素系漂白剤)

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※酸素系漂白剤は塩素系のものと混ぜると有毒なガスが発生するので絶対に混ぜないこと
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(クエン酸)

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(メラミンスポンジ)

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続いては作業に使うスプレーやペーストの作り方である。こちらも覚えておくと普段のお掃除でも役立ってくれる。

【作り方】

■重曹ペースト

(使う物:重曹、酸素系漂白剤(粉タイプ)、ぬるま湯、小皿、スプーン)

重曹ペースト

重曹をカップ等の容器に入れて、そこにぬるま湯を少しずつ加えながら固めのヨーグルト状にする。このペーストは壁や天井等のカビに塗りつける為、水っぽくならないように調整しながら行う。重曹ペーストが出来たら、カビの色素を落とす為の酸素系漂白剤をペーストに加えて混ぜ合わせる。配分は重曹1:ぬるま湯0.5:酸素系漂白剤1で、塗りつけたい箇所にあわせて量を調整する。

 ■重曹スプレー

(使う物:重曹、水、スプレーボトル)

水、重曹をスプレーボトルに入れて、振り混ぜる。配合は水100mlに重曹小さじ1杯

 ■クエン酸スプレー

(使うもの:クエン酸、水、スプレーボトル)

水、クエン酸をスプレーボトルに入れて振り混ぜる。配合は水100mlにクエン酸小さじ1/2杯

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室内壁・天井

室内壁・天井

【手順】(装備:マスク、ゴム手袋、ゴーグル(天井作業の場合))

①エタノールでカビ殺菌する

綺麗な雑巾に消毒用エタノールを付けて、カビが発生している箇所に当てて、ゆっくりと塗りつける。この際にカビの胞子が飛散しないように意識しながら丁寧に拭き取っていく。

エタノールで拭き取れないカビが残ればメラミンスポンジで擦って落とす。メラミンスポンジを使用すると、菌や汚れを含んだ粉が出てくる為、掃除機を使って片付ける。

生きたカビは掃除機で吸うことで飛散させてしまうので、掃除機の使用は必ず殺菌したカビのみに使用する。メラミンスポンジ使用後は、もう一度、消毒用エタノールで表面を拭き取る。

②重曹ペーストを塗り、汚れを分解する

エタノールが完全に乾くまで待ち、重曹ペーストをカビ発生箇所に覆いかぶせるように塗る。その上からラップをかけて3時間程放置。3時間後にラップをはがし重曹ペーストをしっかりと拭き取る。

③乾拭き&後片付けをする

ペーストを完全に取り切ったら乾拭きを行う。湿った状態のままにしておくと、再発の原因になるうる為、最後までしっかりと乾燥させる。完了したら再度作業周辺を掃除機で片付ける。

 

浴室

浴室

【手順】(装備:マスク、ゴム手袋、ゴーグル(天井作業の場合))

①重曹ペーストを塗る

カビ発生箇所と周辺に重曹ペーストを塗りつけて15分程待ち、壁や床は浴室用ブラシ、傷つきやすい鏡や柔らかいパッキン部分はスポンジなどでペーストの上からこする。

②水洗いと乾拭きをする

擦り落とせたらペーストが残らないように水洗いをする。タオルで乾拭きして水気を出来るだけとる。

③エタノールで殺菌する

水気のなくなった箇所に消毒用エタノールを吹きかけて消毒する。乾拭き&エタノール消毒は、可能な限り予防習慣として実施していただくと、カビ発生の抑制となる。

 

玄関周り

玄関周り

【手順】(装備:マスク)

①埃を落とし箒がけ

いつもの掃除と同じように、まずは靴箱内や棚、壁の埃を床に落としきり、埃やゴミを箒で片付ける。

②重曹スプレーで汚れ落とし

床が綺麗になったら重曹スプレーを床全体にふきかけ、箒でもう一度掃き掃除をする。床がタイルの場合、目地に再度、重曹スプレーをかけてメラミンスポンジで擦ると綺麗になる。

③エタノールで殺菌する

重曹スプレーの水気が乾燥したら、消毒用エタノールを吹きかけて殺菌する。

 

窓周り

窓周り

【手順】(装備:マスク、ゴム手袋)

■窓ガラスのカビ

①重曹スプレー&キッチンペーパーで汚れ落とし

カーテンにかからないようにして、重曹スプレーをガラスに万遍なくふきつける。スプレーした上からキッチンペーパーをできる限りシワなく貼り付けて15分ほどそのままにしておく。

②綺麗な雑巾で乾拭き

キッチンペーパーをはがして、カビを乾拭きで落とす。これで落としきれない箇所には再度スプレーをかけて拭いていく。

③エタノールで消毒

重曹スプレーの水気を取り除いたら、消毒用エタノールをふきつけて乾燥させる。

 ■窓パッキンのカビ

①クエン酸スプレーふきかける

クエン酸スプレーをパッキン部分に吹きかけ、さらに重曹スプレーを吹きかける。すると発泡するのでそのまま少し待つ。

※酸性のクエン酸と、アルカリ性の重曹が混ざるのは、別の性質の為危険かと感じるが、発泡して発せられるガスは「二酸化炭素」なのでご安心を。

②キッチンペーパー&ラップで密閉

縦のパッキンであれば、スプレー液が垂れてこないように、キッチンペーパーをかぶせ、さらに上からラップをすると良い。

③水拭き&しっかり乾拭き

発泡が落ち着いたら汚れや殺菌されて菌が浮いている状態なので、キッチンペーパーでしっかり拭いとり、水拭きの後にしっかりと乾拭きをする。

 

除去作業を行う上で知っておくべき6個のこと

除去作業を行う上で知っておくべき6個のこと

①エタノールは消毒用を使用する!

エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールの2種類があり、無水エタノールは濃度99%、消毒用は濃度80%である。一見、無水エタノールの方が殺菌効果は強いように感じるが、無水の状態では殆ど殺菌効果はない。

もしも無水エタノールしか無い場合は、無水エタノールが80%の濃度になるように水で薄める。水は水道水だと変質しやすいため、精製水を使用すると良い。

②エタノールは火気厳禁!

消毒用エタノールは引火しやすいので、キッチンまわりの壁紙に施す場合は火気に絶対に近づけないよう細心の注意を払う。作業が終わり、エタノールが完全に乾くまで、タバコの火、ライターも使用をしないこと。

③エタノールが使用できない場所を知っておく!

エタノールで殺菌や掃除を行っていけない箇所もあるので確認しておこう。

ニス塗装箇所、革製品、スチロール製品、火気のある場所である。

革製品やニス塗装箇所に使用すると、光沢が失われて、またニスやワックスが剥がれてしまう可能性がある。

④漂白剤の「塩素系」「酸素系」を理解しておく!

二つの漂白剤の性質を知り、二次被害を起こさないように間違った使用は絶対にしないこと。

【塩素系漂白剤】

漂白の効力が強く、染料も脱色する。浴室や台所のシンクなどの水で洗い流せる箇所のみに使用し、色物や繊維物などには使用できない。また酸性のものと混ざることで塩素ガスが発生する為、取り扱いには充分注意が必要である。

【酸素系漂白剤】

染料は脱色しない為、色物にも使用できる。酸化(水に溶かす)する力で色素を分解し、また除菌や消臭の効力もあるとされている。酸素系は塩素系よりも漂白効果は弱いものの、染料を脱色することは無いといわれている。洗濯で言えば、色物の衣類にシミが付いた際などに使用する漂白剤である。塩素系よりか強力ではないが直接手に触れることで皮膚

⑤カビ胞子を吸い込まないようにマスク着用!

除去作業中は、カビ胞子を吸い込んでしまわないようにマスクの着用をおすすめする。また酸素系漂白剤を使用する際には、手アレ防止の為にもゴム手袋を。

⑥消毒用エタノールは傷口に使用しない

これは除去作業とは違うシーンでの注意点となるが、よく勘違いされやすい為お伝えする。「消毒用」と聞くと、傷口消毒にも使用できそうだと感じる。実際に「成分が水、エタノールのみ」の消毒用エタノールであれば傷口消毒に使用できるが、物凄く沁みるため傷口にはそれ用に作られた消毒液を使用してほしい。また傷口に絶対にしてはいけないのが「成分が水、エタノール、他のアルコール」が成分のエタノールの使用である。エタノールは掃除やカビ予防のみに使用して傷の手当てには使用しないものと覚えておいてほしい。

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このような場合は即座に専門業者に除去依頼!

(カビ発生の壁)

(カビ発生の壁)

(カビ除去・予防専門業者による除去作業)

(カビ除去・予防専門業者による除去作業)

もしも、画像のようにカビが面で発生している場合はすぐに、カビ除去専門の業者に除去依頼すべきである。

明らかにカビが繁殖しているとわかったら、賃貸マンションの場合はまず、管理会社や大家さんに相談をしよう。カビが発生している事がわかっているのに報告をしないのは、違反となるため、放置や無理に自分で何とかしようとしてはならない。

原因が雨漏りや排水管の破損など設備の故障が原因となるか、生活環境が原因となるかで責任は変わってくるかもしれないが、自分で行う除去作業はあくまで発生が初期段階の小さなカビに対してであり、点ではなく面での発生や、点であっても一つの空間に点在して発生している場合には空気中にカビ胞子が充満している可能性が高いので、素人では対処できない状況である。

カビを発見したら、これから紹介する順番で行動をおこしていただきたい。先述したように、カビを放置しておくと大切な家族と家に被害を与えることとなる。

■行動1:繁殖状況を確認する

この時点でカビが壁全体、または点在して繁殖しているのが確認できた場合は、次の行動2は飛ばして、行動3に移る。専門業者に状況を説明の上、カビ除去の相談をする。賃貸の場合は管理しているところに報告する。壁のほんの一部や、窓のサッシの部分的にしかカビが確認できない場合は、まず自分で応急処置を行ってみる。

■行動2:自分で除去する

先に紹介した除去方法を実行する。除去後、数日で同じようにカビが発生した場合は、カビ取り・予防専門の業者に相談する。カビは空気中に胞子を飛ばして繁殖も行うため、カビが発生していた箇所だけではなく、同じ空間で新たな場所にカビが発生していないか小まめにチェックすると良い。

■行動3:専門業者に除去依頼

カビの発生が初期段階でない場合、自分で除去した後に暫くしてまたカビが発生した場合は、カビ除去・予防専門の業者に相談する又は、賃貸マンションの場合は、状況を管理会社に報告。

除去を依頼する業者は必ず「カビ除去・予防専門業者」である。カビ菌に対する専門知識を生かし、根本的な問題である「菌核」の除去を、建材と人体に安全な方法で対応してくれる。

クリーニング業者などは、カビの色素は落としてくれるかもしれないが、生きたカビに対しての知識は持っていないため、「菌核」の除去や、飛散したカビ胞子の除去、防カビの対応までは行ってくれない。

■行動4:カビ予防を意識したお掃除

カビ除去とともに、専門業者であれば防カビも行ってくれる。プロの防カビ技術は、市販の防カビ剤とは比にならない。さらに後程紹介する予防法を実践していただければ、あなたのマンションのお部屋にカビは姿を見せないだろう。

 

マンションのゾーン別カビ発見ポイント!

マンションのゾーン別カビ発見ポイント!

カビは放置することで人体や建材にダメージを与え、また進行すればするほど除去範囲は広がっていく。

またマンションのカビ発生原因の多くは「結露」であり、戸建てよりもどうしても気密性が高く、梅雨や台風の時期は結露が発生してしまう。

カビ発生の前に結露を放置しておけば、賃貸マンションの場合は「結露発生がわかっていたのに放置していた」と生活環境が原因とされる場合が考えられる。

ここではマンションでカビが発生しやすい(結露が起きやすい)箇所を軸に、チェックポイントをゾーン毎に紹介する。

湿気が篭りやすい、結露しやすいウェットゾーンだけでなく、見落としがちなドライゾーンでは、カビの中でも乾燥に強い黒カビに注意である。

ウェットゾーン

・キッチン…湯気で湿度が上がりやすく、カビの栄養源である食材を扱うキッチンは、特に「隙間」「角」「凹凸」箇所をチェック!

・洗面・脱衣所・洗濯機周り…床、壁、天井だけではなく、ラックや鏡などの小物のカビにも注意。そこから胞子を飛ばせないように、カビたり汚れている小物は放置しないこと。

・浴室…カビ発生の代表箇所である浴室は、習慣のように毎日チェックしていただきたい。

・トイレ…トイレのカビの大きな原因は、配管やタンクの結露から。こまめに結露を取り除き、床や壁にカビが達しないようにする。

・玄関周り…靴箱や傘立てをチェック!靴箱は除湿剤と共に余裕のある配置になっているか、塗れた傘が壁にべったりひっつけていないかを確認。またスチール製の扉は結露しやすいので確認を。

・窓周り…カビ発生でも見にくく気付きにくいゴムパッキンやサッシの溝をチェック!結露しやすい箇所には後に記載する予防を実行。

・押入れ・クローゼット…保湿アイテムの多くなる場所。上の段の床面と奥の壁は見落としがちなのでチェックしやすいように、風通りも考えて余裕のある収納を!

ドライゾーン

・畳…一い草はカビにとって繊維にそって根をはりやすく、一度繁殖すると殺菌が困難になる。

・家具周り…特に北側のお部屋に置いている大きな家具には注意を。壁や床との間が5cmとれていると風が通り、掃除もしやすくてgood!

・カーペット…定期的に動かす、洗濯するを行わないと、カビの大好物であるたんぱく質汚れがたまりやすいので注意。特に畳の上には敷かないように。

・観葉植物周り…風通しの良い部屋に置いていても、壁に近づけて置く事は避けていただきたい。植物から発せられる水蒸気がダイレクトに壁に吸収されないように配置をする。

 

カビが発生しやすいマンションの環境とは?

カビが発生しやすいマンションの環境とは?

今お住まいのマンションはカビが発生しやすいかどうか?もしもカビ発生しやすい下記の条件があれば、ポジティブに予防を意識していただく機会としてもらいたい。

外壁

・外壁にカビや藻が生えている。

・近年で外壁の塗り替えがされていた場合に、塗装されていない箇所(塀、柵、室外機、窓枠など)が汚れている。

立地

・近くに川、沼地などがある。

・山や崖を切り崩して建てられている(この場合特に一階は注意)。

風の通り

・風の遮断物がある。

日照条件

・日照時間がライフスタイルと適合していない(洗濯や掃除、換気できる時間と合わない)

(東)朝方の日当たりが比較的良い

(西)午後の日当たりが比較的良い

(南)日中の日当たり時間が長い

(北)直射日光はないが、高層階であれば間接光で安定した光が入る

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カビを遠ざける有効な予防法徹底解説!

カビの発生条件は、温度(5~45℃)、湿度(60%以上)、栄養(埃汚れ、たんぱく質汚れ等)、酸素の4つが全て揃った時に発生する。よってカビ予防の基本は除湿と小まめな掃除である。

それでは、マンションの空間毎に有効なカビ予防法をお伝えする。

 ■浴室

浴室のカビ除去方法の際に先述したが、浴室を使用後にタオルで乾拭きして水気を出来るだけとる。水気のなくなった箇所に消毒用エタノールを吹きかける。換気方法のコツは、窓を1cmの隙間を開けて換気扇をまわすことで、中の湿った空気を出す事と、外の新鮮な空気を入れる事のバランスが良くなる。

■脱衣所・洗面所

湿気が篭りやすいため、小型の除湿機の設置をおすすめしたい。小型であれば3000円台~でも手に入る為、一度チェックしてみてほしい。また浴室同様に温かく湿った空気が天井に充満しやすいため、扇風機を上向きにして風を送るのもひとつである。

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■押入れ・クローゼット

押入れやクローゼットは保湿アイテムも多く、湿気がたまりやすい。除湿剤を使用する、出来るだけ換気するは基本となるが、予防段階で殺菌を行っておくと良い。

まずは雑巾を使って押入れ内部の壁をすべて水拭きし、埃などの汚れがとれたら扇風機でしっかりと乾かす。乾燥後、消毒用エタノールを満遍なく吹きつけ殺菌する。奥まで掃除のしにくい天袋などには新聞紙を敷いて置くことで湿度をコントロールすることが出来る。新聞紙の取替えも忘れずに。

 ■トイレ

換気扇は1日中つけて、窓の開閉も出来る限り行う。換気扇のフィルターが埃で塞がっていないかも確認。またタンク内側の結露防止用の発砲スチロールが劣化していないかを確認し、もしも劣化(膨張や剥がれ)している場合、または陶器内に防露層を設けたタイプで目視できない場合は、賃貸であれば大家さんに、持ち部屋であれば水道工事屋に相談する。

配管の結露は手強いため、トイレの換気をしっかり行い、結露を発見したら小まめに拭き取る。結露が激しい環境であれば、ここにも小型の除湿機を設置する。

 ■窓まわり

夜間は雨戸を閉めて、室内の温度低下を防ぎ、昼間はカーテンを毎日開閉し、窓を開けて換気。

結露を吸水するアイテムや、結露防止スプレーを使用する。

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■玄関

もしも玄関扉がスチール製の場合は、結露防止のために、給水テープを扉下に貼る。

また、すぐに対応できる方法として新聞紙の活用法がある。夜、新聞紙を扉に貼りつけておき、朝に剥がすことで使いまわしのできる給水が可能。

靴箱は来客がない時などは出来るだけ開けて風を通す。傘は可能であれば玄関の外に置き、湿気を持ち込まないようにしたいが、マンションの場合は特に難しいかもしれない。出来る限り水気をとって、玄関の床に水がたまらないように、珪藻土が素材の傘立てを使用する等がおすすめである。

(吸水性の高い珪藻土の傘立て)

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■台所

台所は大きく分けて収納空間、シンク周り、コンロ周りで紹介する。

【収納空間】

収納空間には事前にレジャーシートを敷いておき、埃などを受け止めるようにする。時々チェックして汚れていたら綺麗にし、また使用する。シートの中でもアルミ製のものは表面がツルツルしているので手入れが簡単で雑巾などで一拭きするだけで汚れが落ちる。

【シンク周り】

シンク周りは栄養、湿気共に揃い易くカビは発生しやすい。栄養源の固まりとなる三角コーナーは毎日使用後、寝る前などに酢をスプレーすることがおすすめである。

酢の除菌効果によって清潔な状態を保ち、嫌なぬめりも軽減し、消臭効果が作用して生ゴミの匂いも抑えられる。ちなみに三角コーナーは少々高いが、銀製のものは銀イオンの作用によってぬめりがつきにくいのでおすすめである。

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手軽で効果大の方法が、シンク内の汚れは使う前に水を全面にかけておくことである。

これを「水養生」と言い、乾いているシンクに汚れがつくと落としにくくなるが、水養生することで、汚れは水の膜の中に留まり、サッと洗うだけで簡単に流せる。

【コンロ周り】

食材のかすに熱が加わると焦げてこびりついてしまう為、すでに実行されているご家庭も多いが防止方法はあらかじめ食材がこぼれそうな箇所にアルミホイルを敷き詰めておく。アルミホイルが汚れたら新しいものに取り替え、古いアルミホイルはキッチンの金属部分のしつこい汚れのお掃除に活用できる。金属部分によっては傷つく場合があるので、目立たない箇所で試してからにしていただきたい。

 ■寝室

寝室は保湿する布団や、人が一定時間過ごす場所のため、気付かないうちに湿度を高めてしまう。

湿度計を設置して、正確な湿度を確認出来る状態にしておき、エアコンの除湿機能や、除湿機を稼動できるようにしておく。

また、除湿をしても湿気がこもりやすいマットレスとベッドの間には、扇風機などで一定時間、風を送ることで湿気のこもりを減少できる。

家具と同じくベッドも壁から5cmは空けるだけで効果のある予防となる。

■リビングやダイニングなど

壁のスイッチ周りなど、手で触ることが多い場所は手垢で汚れやすく、また、たんぱく質汚れはカビの高栄養源となるため早めに除去することで予防となる。手垢の汚れは酷くなると、皮脂が酸化して黄ばみも出てくるので早めの対処を心がけていただきたい。壁に付いた手垢は消しゴムを使うのが効果的。軽くこするだけで簡単に汚れはおちる。

フローリングは、綿埃が溜まりやすい。帯電防止入りのワックスを使用すれば、普通のワックスでは皮脂などがつきにくくなるだけでなく、静電気が発生しにくくなり、フローリングにこびり付く埃が少なくなる。

※どのような空間であっても「埃、汚れ、ゴミをためない」「湿度調整する」「隅々まで風通りをよくする」がカビ予防週間である。

 

カビのプロが行う驚きの防カビ技術公開!

実際にカビが発生していた状態から、カビ除去し、そしてプロによるカビ予防された様子をご覧いただきたい。

【カビ発生時】

【カビ発生時】

【除カビ・防カビ後】

【除カビ・防カビ後】

【3年後】

【3年後】

再発なくクオリティの高いカビ予防が実現されている。度々お伝えしているが、市販のカビ取り剤ではこのような満足のいく防止まではできない。

カビのプロはカビの恐ろしさと共に、市販のカビ取り剤の過度な威力が人体に与える怖さを熟知している。優秀なカビのプロは、下記の条件をクリアした食品添加物以上のものでない、安全性な洗浄剤を用いて、人体・建材を第一に考えた上でカビ除去・予防を行ってくれる。

■動物実験において(約200種の動物に対して)安全を確認している

■被験者約200名において、1日1人あたり4gの内服を続け、2年経過後もまったく身

体的な異常が発生しない。

■世界中の主要国でカンキツ・バナナ・リンゴなどの防カビ処理剤として登録され、使用されている。

■人間の駆虫薬としてもアメリカとヨーロッパで10年の使用実績がある。

■臭気・味がなく眼や皮膚を刺激しない。経皮毒性も実用上心配がない。5年以上の蓄積毒性の試験で無害と認められている。

 

カビが与える恐ろしい実害

カビが与える恐ろしい実害

カビは見た目の印象を悪くするだけではない。そのままにしておく事で、壁の内部まで繁殖を進め、壁の内側、躯体にまでびっしりとカビが支配する。カビは建材や塗料、接着剤なども栄養にして繁殖を行えるのだ。カビの繁殖を放置しておくと、建物自体の劣化を進ませる原因となってしまう。

そして、カビを放置して起こる最大の問題は人体への影響である。

原因不明の頭痛や微熱が続く、アレルギーの発症や悪化、皮膚炎などがある。

怖いのが、免疫力が低下している状態の時にカビ胞子が体内に入ると、そのまま住み着いて繁殖し命にかかわる病気、真菌症を引き起こす事がある。

全身にカビがまわると手の施しようがなく、体内を蜘蛛の巣で覆ったような状態になるとも言われている。

また精神的被害として、ストレス、うつ、不安症などの原因も挙がっている。

カビはもちろん誰もが注意すべき問題であるが、免疫力の低い小さなお子さん、妊婦の方、お年寄りの方、特に注意していただきたい。

 

今居るお部屋は大丈夫?カビは放置だけはしてはならない

マンションのお部屋に関するカビ対策を紹介してきた。予防については普段のお掃除にプラスしてカビ対策を意識していただくことで、今よりも一層居心地の良い空間になってくれる。

カビは人間にとっては不快である高湿度と汚れが好物な為、綺麗な部屋を目指すと同時に肩に力を入れすぎずにカビ予防もしていただきたい。

何より、カビが発生してしまった際の行動が大切である。小さなカビだからといって放置せずに本稿を参考に行動していただきたい。

また専門業者への依頼も初めてであればすぐに相談しにくいかもしれないが、状況を伝えて見積もりを出してくれるまでは無料で行ってくれるので、信頼できる不安のない依頼にしていただきたい。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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