結露による壁カビと決裂!原因と正しい防止法とは

結露による壁カビと決裂!原因と正しい防止法とは

一日に何度も結露を拭く手間、そして結露により発生したであろう壁カビ、

これは原因の詳細をちゃんと知り、その上で正しい対策を行うことで今までの労力と諦めは改善に向かう。これから正しい結露とカビの対策を紹介する。

もしも、結露によるカビがすでに発生していれば、決して放置してはならない。

その理由もきちんとお伝えする。この記事を参考にしていただき、今より過ごしやすく、そして安全な空間を実現していただきたい

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結露が原因でカビが発生する理由

結露が原因でカビが発生する理由

結露によるカビで最初に思い浮かべるのは、多くの方が窓周りである。では何故、結露が原因でカビは発生しやすいのか、一言で言うと「結露発生箇所はカビが喜ぶ環境」である。カビが繁殖する条件は下となる。

【カビの繁殖条件4つ】

■温度…5~45℃で発生、20℃以上から活発に、28℃前後が一番盛んになる

■湿度…60%以上で発生し、80%以上となると猛烈な勢いで繁殖する

■栄養…埃、垢などのたんぱく質汚れ、食品だけでなく、塗料なども栄養源となる

■酸素

 

結露とカビが仲良しの理由

例えば、結露が発生している窓周りでは、カビの条件は下記のように満たされている。

■温度…室内が20℃以上で暖かい

■湿度…水滴によって高湿度となっている

■栄養…窓サッシやカーテンに溜まった埃やチリはカビの高栄養源

■酸素

窓周りの結露を例に出したが、結露は暖かい空気と冷たい空気が接する窓ガラスだけに発生するものではない。結露が発生する条件を知らず、そのままにしておくと、

家中でカビを招き、もてなしている状態となってしまう。

【結露発生の仕組み】

結露発生の仕組み

結露の発生は、暖かい空気と冷たい空気が接した時に発生する。

空気は常に水分(湿度)を抱え込んでおり、暖かい空気は、冷たい空気よりも多くの水分を持つことができる。

暖かい空気では持っていられた水分が、冷たい空気によって急激に冷やされた時、

暖かい状態では持っている事ができた水分を、持っていることができなくなり、空気から溢れて出てしまう。これが結露(水滴)である。

この条件さえ揃えば、家のあらゆる箇所に結露そしてカビは発生する。

 

カビはなぜ放置してはならないのか?

カビはなぜ放置してはならないのか?

結露(水滴)を小まめに拭き取り、カビも発生したら漂白する。これで実害がなければ、普段のお掃除と同じような感覚で向き合えば良い。しかしカビは他の汚れと同じように考えてはいけない。カビが繁殖することで起こる危険をお伝えする。

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 ■身体的・精神的被害

カビの胞子が体内で入り込むことで、喘息、アトピーやアレルギーの悪化や発症、皮膚炎、免疫力低下が起こるとされている。また免疫力が低い状態や持病を持っている際、体内にカビの胞子が入り込むと、そのまま住み着いて繁殖し、命をおびやかす事態をも招く。

体のだるさや頭痛からの嫌悪感から始まり、ストレス、うつ、不安症にも繋がる。

カビの知識を得て、対策を行うべきとお伝えする一番の理由である。真剣にカビ対策と向き合っていただきたい。

 ■住宅の寿命を縮める

カビは糸状のものがたくさん絡み合う「糸状菌」であり、枝分かれするように栄養を求めて壁の中に伸びていく。カビは塗料や接着剤、建材も栄養にしているのだ。除カビ、防カビ対策を行わなければ、小さなカビのコロニー(集落)は建材全体に行き渡り、劣化していく。

■カビの増殖でダニも増え、カビ菌の飛散に繋がる

カビを餌にしている種類のダニも多く、またカビが好む温度、湿度の環境はダニにとっても好む環境である。ダニに刺される被害に加え、カビ菌を抱えたダニが、家中にカビ菌を撒き散らす結果となる。

■カビ除去のハードルが上がり、費用も高額になる

これは人の病気と同じことだが、調子が悪いと感じれば悪化する前にお医者さんに見てもらう事で、費用も症状も出来る限り抑えることが出来る。

放置しておく、または中途半端に薬剤を使用するなどで悪化する可能性もある。

カビ対策とは、単にカビが生えた見た目を改善することだけではなく、生きたカビ菌を除去し、防止することである。

 

結露が起こる場所毎の予防法

結露が起こる場所毎の予防法

カビが繁殖しないように、そしてカビ繁殖の原因となる結露が起きないように、家の場所ごとに結露の予防方法を紹介する。窓周りの結露が気になっていたあなた。是非これを機に窓周り以外の結露も確認、そして予防してほしい。

 

窓周り

窓周り 窓周り

(カビ取り専門業者による窓周りのカビ除去の様子)

結露を起こす代表的な箇所である。ここで見ていただきたいのが、結露を起こすのは窓ガラスだけではなく、サッシの部分もしっかりと結露を起こしているところだ。さらにはその結露がカーテンや壁、酷い場合には床のフローリングにまで滴り落ちていく。またサッシ枠のゴムに水分が残ると一気にカビの発生となる為、目くらましに黒いゴムが使われていることが多い。見えないから害がないわけでは決してない。カビが目で確認出来なくとも、結露が常に発生している場合はカビも発生していると思っていただいて間違いない。

【窓周りの結露予防】

■夜間は雨戸を閉めて、室内の温度低下を防ぎ、昼間はカーテンを毎日開閉し、窓を開けて換気。

■結露を吸水するアイテムや、結露防止スプレーを使用する。

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窓ガラスに下辺に貼るタイプの吸水テープ。吸水された水分は自然乾燥にて蒸発する為、繰り返し使用できるが、いざ剥がすとなった際に、跡残りしないとうたっている商品を選ぶと良い。

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スプレータイプの結露防止剤。使い方は窓ガラスに直接吹きかけると透明の膜を貼り、窓に発生する結露を吸収してくれる。布などで拭き取り、塗り替えも出来て窓ガラスの掃除も楽になるため手軽さが人気となっている。

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窓ガラスに直接貼って結露を吸収してくれる結露防止シートである。画像のように見た目も配慮したインテリアとしても使用できそうなシートも販売されている。暖房効果も上げてくれて、目隠しとしての役割も果たしてくれる。

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玄関扉

見落としがちな玄関扉も窓ガラスと共に外気に接しているため、スチール製の扉などは冬場など中と外の温度差が大きい時には結露がついてしまう。扉の結露防止を行うこうとで、玄関タイル、壁等のカビ防止となる。

【玄関扉の結露予防】

■窓と同様に、給水テープを扉下に貼る。

■結露防止シートを貼って見た目が変わるのを避けたい場合、すぐに対応できる方法として新聞紙の活用法がある。夜、新聞紙を扉に貼りつけておき、朝に剥がすことで使いまわしのできる給水が可能。

 

壁にも温度差が生じれば結露は窓や玄関扉と同様に発生する。屋外と屋内の温度差だけではなく、暖房している部屋としてない部屋を仕切っている壁には注意してほしい。冬場など。度々結露が発生する壁があればそこはカビの発生箇所となる。

【壁の結露予防】

■一番の対策は建設の際に、壁にしっかりと断熱を考えた施工を行うことである

■すぐに出来る対策は部屋ごとに大きな温度差を作らないように心がけること。出来る限り家全体を同じ温度に保つ(温度差を広げない)ように空気を都度動かすようにする。

■どうしても結露が発生してしまう場合はこまめに拭き取り、水分を壁に留めておかないようにする。

 

押入れ・クローゼット

押入れやクローゼットを開けて、ひんやりとした空気を感じたことはないだろうか?押入れやクローゼットが外壁と近いところに設置されている場合は、暖かい室内と、冷たい外気との間に存在することになり、押入れ、クローゼット全体の壁に結露が発生してしまう。

【押入れ・クローゼットの結露予防】

■可能な限り扉を開けて、換気を行う

■湿気取り剤を設置する。このタイプでよく耳にするのが、設置すべき表記の個数よりも少なく、ばらして置かなければ当たり前だが隅々まで除湿できない。

■押入れ、クローゼットに隙間なく物を入れ込むと、湿気の逃げを邪魔することになるので、余裕を持った収納、そしてキャスターつきのボックスなどで、床との設置をなくし、動かして換気できるようにしておくと良い。

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トイレ

他の場所よりも湿度が高くなりやすく閉め切っているため換気しにくい。またトイレは外壁と接する場所に設置されることがほとんどの為、特に配管部分とタンクには結露が発生しやすい。配管部分など結露を放置しておくことで、カビだけでなく錆の原因となってしまう。

【トイレの結露予防】

■換気扇は1日中つけて、窓の開閉も出来る限り行い空気を回すようにする。換気扇のフィルターが埃で塞がっていないか確認、交換をする。換気扇は湿気や空気を外に出し、窓を開けることで外の空気を入れ込む。

トイレタンクの結露が激しい場合、タンク内側の結露防止用の発砲スチロールが劣化していないかを確認する。もしも劣化(膨張や剥がれ)している場合、または陶器内に防露層を設けたタイプで目視できない場合は、賃貸であれば大家さんに、持ち家であれば水道工事屋に相談する。

■配管の結露は手強いため、トイレの換気をしっかり行い、結露を発見したら小まめに拭き取る。さらに配管の傍にはコンパクトな除湿機を設置する。

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カビの発生は結露が出やすい時期だけではない!

結露が発生しやすいのは、室内と室外の温度差が高くなる冬場が多い。しかし「カビ」の発生するイメージが強いのは梅雨や温度が高くなる夏場ではないだろうか?

カビは一年中、異なる原因にて発生する可能性を持つ。

 

冬の結露と夏の結露

建物内部に発生したカビを除去した様子

(建物内部に発生したカビを除去した様子)

実は結露には二つのパターンがあり、短期間でカビを増殖させる「夏型結露」と、長期にわたり徐々にカビを発育させる「冬型結露」の二つがある。結露のあるところにカビは発生し、カビを餌にするダニも繁殖する。

■夏型結露…冷房の効いた部屋の、壁の中や、基礎部分に生じる。普段の生活では見えにくい結露である。例えば、温度と湿度が高くなると地面や木材が抱えていた水分が、冷房等で冷えた基礎や躯体と接することで結露が発生する。これも冬場の結露と同じ仕組みだが結露が出来る箇所は冬場と逆の、屋外側である。

すぐの対策としては、冷房温度を過剰に下げて運転し続けるなどを出来るだけ避けて、温度差を広げないこと。部屋ごとに出来るだけ温度差を生じさせないこと。他ではシロアリ対策でも使用されている床下除湿機や、機械式の強制排気設備を設置して、空気を屋外に排出するなどの方法がある。

■冬型結露…今回焦点を当てて紹介した屋外の冷たい空気、屋内の暖かい空気の温度差によって発生する結露。

 

季節毎のカビ発生原因

温度、湿度ともに高くなる梅雨時以外にも、実は台風期など、気象条件にあわせてカビも発生しつづけているため、カビに関しては、「梅雨時」「結露時」だけ気を付けるのではなく、常にカビ対策(除カビ・防カビ)を行う必要がある。

【1年間のカビの原因】

■12月~3月:冬型結露によるカビ

■4月:春の長雨によるカビ

■6月~7月:梅雨によるカビ

■7月~10月:エアコン結露・台風シーズンによるカビ(ダニの繁殖期)

■9月~10月:秋の長雨によるカビ

先述したようにカビは温度(5~45℃)湿度(60%以上)であれば、様々な栄養(特にたんぱく質汚れは高栄養)を得ながら繁殖する。季節毎にカビの原因となるものは微妙に異なるが、食い止める方法は、結露を放置しない、換気をするなど様々な行動、要は湿度を60%以下に保つことである。よって温度や天気を日々確認するように湿度も同じく確認し、湿度調整を常に行うことがカビの基本対策である。

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最近では、デジタル、アナログ共に、スマートなものや、様々なテイストのインテリアに合う湿度計が出ているので、せっかく設置するなら見た目にもお気に入りものを見つけていただきたい。

 

もしもカビが発生してしまった場合の行動

結露対策を行い、カビが発生しないように気をつけていたが、もしもカビが発生してしまった場合、下記に記載する順番で行動をおこしていただきたい。先にも記述して度々になるが、カビを放置しておくと大切な家族と家に被害を与えることとなる。

 

ステップ1:状況確認

この時点でカビが壁全体、または点在して繁殖しているのが確認できた場合は、次のステップ2は飛ばして、ステップ3に移る。専門業者に状況を説明の上、カビ除去の相談をする。壁全体又は、点在している場合には、部屋全体にカビの胞子が飛んでおり、素人では除去しきれない状況である。

壁のほんの一部や、窓のサッシの部分的にしかカビが確認できない場合は、まず自分で応急処置を行ってみる。

 

ステップ2:応急処置

応急処置の方法は、市販カビ取り剤を使用する方法と、消毒用エタノールで殺菌する方法がある。市販のカビ取り剤の多くは殺菌効果よりも、カビの色素を落とす為の漂白効果の方が強い為、室内の壁に使用すると変色脱色を起こす危険性もある。商品にも「変色脱色の可能性があり、まずは目立たない箇所でお試しください」と注意書きがある。よって今回は壁材や人体にも安心して行える下記の応急処置をおすすめしたい。

【自分で行う安全なカビ殺菌方法】https://kabilabo.com/kabe#i-7

 

ステップ3:専門業者に除去依頼

ステップ1でカビの発生が初期段階ではなかった場合、ステップ2の応急処置後、暫くしてまたカビが発生した場合は、カビ取り・予防専門の業者に相談する。

ここで依頼する業者は必ず「カビ取り・予防専門業者」である。カビ菌に対する専門知識を生かし、除カビ防カビを、建材と人体に安全な方法で対応してくれるのは、専門の業者だけと思っていただいてよい。クリーニング業者などは、カビの色素は落としてくれるかもしれないが、生きたカビに対しての知識は持っていないため、飛散したカビ菌の除去や防カビの対応までは行ってくれない。

 

ステップ4:防カビや手入れを実行

除カビ・防カビを行ってもらったら、専門業者に今後の対策や予防も相談してみよう。環境にあわせた提案や保証内容についての話をしてくれる。そして習慣としては

■湿度の調整(60%以下)

■小まめな掃除

上記二つを習慣として行う。

 

カビ除去は専門業者に依頼すべき理由

カビ取り専門業者によるカビ除去の様子 カビ取り専門業者によるカビ除去の様子

(カビ取り専門業者によるカビ除去の様子)

除カビと防カビは専門業者に依頼する理由は、カビ菌の扱いが非常に難しい事がひとつである。

カビ菌はただの汚れではなく、中途半端に薬剤を使用することで抗体を作る、最悪の場合、繁殖を増長させてしまう可能性がある。さらにカビの専門業者は、過剰な漂白行為や強力な薬剤によって、建材や人体にダメージを与えてしまう危険性も熟知しているため、専門的な知識と実績、そして人体に安全な洗浄剤を用いて、カビを除去してくれる。

カビの種類や特性も様々であり、下記は一部であるが、カビ殺菌がいかに難しいかがわかる。

種類 発生の多い箇所 特徴
黒カビ 浴室・台所・壁・畳・プラスチック 空気中にも多く、初期では薬剤に弱いが、繁殖しだすと薬剤に対して強い抵抗性を出す
赤カビ 浴室・台所・畳 食品にも寄生し、食中毒の原因にもなる
スズカビ 浴室・台所・結露箇所 薬剤や光にも強く、アレルギーの原因や悪化を引き起こす

 

結露とカビを放置せず、安全な暮らしを守る

カビの喜ぶ環境を作ってしまう結露。紹介した場所ごとの対策を行っていただき、もしも周辺環境や建物の状態で自分だけでの予防だけでは事足りない場合は、カビ予防(防カビ)の相談も先にしておくと安心はできる。

ちなみに、防カビ対策を事前にしっかりと行うと、除カビの手間や回数が減るだけでなく、住まいのタバコやペット、汗、雑菌の臭いなどの消臭効果も期待できるとされている。これらの生活臭を芳香剤ではなく、元から絶つことが出来るのは特典である。

カビがもたらすのは、見た目の不快感だけではなく、様々な起こりうる被害も沢山お伝えしたが、いたずらに怖がらず、正しい予防、対策を行って、これからも快適に過ごしていただきたい。

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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