壁に生えたカビの原因解明!状況別有効な行動と予防法

壁に生えたカビの原因解明!状況別有効な行動と予防法

家の壁にカビを発見した場合、放置だけはしてはいけない。

その最大の理由は、カビは建物と私たちの寿命を縮める可能性があるからだ。

カビを発見したら、カビ取りの専門業者に除去を依頼するのが

一番再発が少なく、確実で安全な行動である。

そして正しい除去を行うと同時に大切な事は、カビ発生の原因を知ることだ。

一度発生した箇所にはカビが繁殖する条件が揃っているはずである。

その条件を無くす為に、今回はカビの発生原因を知る術をお伝えしたい。

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知っておくべきカビ発生4つの条件

知っておくべきカビ発生4つの条件

カビが発生する条件は下記の4つが全て揃った時である。日本の気候や現在の気密性の現代の住宅環境を考えると、注意しておく箇所は必ずどなたの住環境にもある為、下記の知識を得ているだけで、あなたの家にもあるだろう。

 ■条件①:温度

カビは5~45℃で発生し、20℃以上から活発になり、28℃前後が一番盛んになる。夏場にエアコンを稼動させていたとしても、温度の発生条件は5℃からの為、冬場以外は温度を条件から外すことは人間が快適に過ごす為には出来ない。

 ■条件②:湿度

カビは60%以上で発生し、80%以上になると猛烈な勢いで繁殖する。2017年度東京の1年間の平均湿度は下記のようになっている。

(春)3月…60%/4月…66%/5月…72%

(夏)6月…73%/7月…78%/8月…83%

(秋)9月…79%/10月…82%/11月…67%

(冬)12月…56%/1月…53%/2月…49%

夏はもちろんのこと、台風の多くなる10月頃は非常に湿度が高くなる。また春も60%は越えており1年をかけて意識的に湿度調整が必要と考えられる。

ここで間違ってはいけないのが、人間にとってもある程度の湿度が必要であるということだ。

湿度が40%を下回ると免疫力低下や感染症のリスクが高まってしまう為、湿度を極端に下げ続けるのではなく、私たちも快適であり、カビ発生のリスクを避けたバランスで湿度調整する必要がある。

また、温度によって湿度が同じパーセンテージでも、実際に空気中に含まれている水分量は異なるため、湿度の調整は下記を目安にしていただくと良い。

【快適な室内温度・湿度】

(春・夏)温度25~28℃ 湿度55~65%

(秋・冬)温度18~22℃ 湿度45~60%

■条件③:栄養

カビが栄養とするものは、埃、汚れ、人間の垢などのたんぱく質汚れ、食品等だけでなく、塗料や接着剤、建材をも栄養として取り込み繁殖をしていく。

よって住宅はカビの栄養の宝庫であり、完全にカビに栄養を与えない環境にすることは不可能である。ただし小まめな掃除で埃や汚れを蓄積させないことは決して無駄なことではない。

カビはより効率的に栄養を得れるように繁殖するため、例えば室内であれば埃や髪の毛が溜まりやすい角、たんぱく質汚れがたまりやすい排水溝や、家具であればよく手が触れる箇所から増殖していく。

また埃はカビの栄養源となるだけでなく、空気中の水分を抱え込み保湿することで条件を揃えてしまう要素となっている。

 ■条件④:酸素

カビは基本的には好気性静物の為、酸素を利用して代謝を行う。この事からもカビはただの汚れではなく、生きた菌であることが実感できる。

 

壁カビ発生原因の見分け方4つ

壁カビ発生原因の見分け方4つ

カビの発生条件を頭に入れて、続いては実際のカビ発生原因を見分けていく。これから紹介する4つの原因のうち、あなたの壁カビ原因はどれに当てはまるだろうか。

原因は決して1つとは限らない為、原因ごとに記載するチェック項目に1つでも当てはまった時点で、疑いをかけていただきたい。

 

高湿度の環境

高湿度の環境

まずは湿度が常に60%以上を大きく上回っている高湿度が原因での発生である。これは高湿度である日本の環境からして、1年を通して「部屋の空気の入れ替え」を毎日意識的に行っていなければ該当するだろう。

【チェック項目】

□1日中閉め切っていることが多い空間である

□換気をする際に対角線上に空気が流れるように行えていない

□水場がある

□調理などで火の使用や湯気が立つ空間である

□観葉植物を複数置いている

□熱帯業の水槽がある

□部屋干しをよく行っている

□湿度計がなく、湿度確認ができない

チェック項目内の「換気」とは窓を一箇所開けて外の空気を入れ込むだけでは充分ではない。中の空気を外に出し、外の新鮮な空気を中に入れるようにすることが換気である。

例えば換気扇だけを回して外に空気を出しているだけでは効果は少なく、理想は換気扇と異なる面(隣の窓ではなく対角線上など)に設置されている窓を開けると効率の良い空気循環となる。

また、おすすめしたいのは対角線上にある窓2箇所を開けて、片方の窓に扇風機を向けて回すことである。扇風機は背面の空気を取り込んで前に送る為、部屋の空気を一気に外に出してくれる。

また給気用のガラリがある部屋であれば、自然に空気が入ってくる構造になっている為、その場合は換気扇のみの使用でも空気循環が出来ている。

一人暮らしであり出張が多いなどライフスタイルによっては換気を毎日行うのが難しい方も中にはいるだろう。そのような場合の対策も後にまとめて記載するので参考にしていただきたい。

 

結露の発生

結露の発生

結露が原因となるカビは、好条件が揃う為にカビの繁殖スピードも早い。

結露と言えば冬の窓を思い浮かべるかもしれないが、窓だけではなく壁にも発生し、また夏にも結露は起こる。

【チェック項目】

□炊事の時のみ換気扇を使用し、炊事が終わればすぐに切ってしまう。

□鍋ものをする時や、湯沸器を使うとき換気扇を回していない。

□入浴後、浴室の壁が乾くまで換気扇を回す又は窓を開けていない。

□加湿器を必要以上に使用している。

□窓ガラスやサッシにできた結露を小まめに取り除けていない。

□暖房や冷房の使用により、頻繁に部屋毎の温度に大きな差がある。

□押入れやクローゼットは定期的に換気できていない。

結露の発生は、暖かい空気と冷たい空気が接した時に発生する。

空気は常に水分(湿度)を抱え込んでおり、暖かい空気が、冷たい空気によって急激に冷やされた時、暖かい状態では持っている事ができた水分を持っていることができなくなり、空気から溢れて出てしまう。これが結露(水滴)である。

よって先にお伝えしたとおり、夏も冷房によって外気や部屋毎で大きな温度差が生じる箇所には結露が発生する可能性が高い。下記に夏の結露と冬の結露の違いを記載する。

■夏型結露

冷房の効いた部屋の壁の中や、基礎部分に生じる。普段の生活では見えにくい結露である。例えば、温度と湿度が高くなると地面や木材が抱えていた水分が、冷房等で冷えた基礎や躯体と接することで結露が発生する。これも冬場の結露と同じ仕組みだが結露が出来る箇所は冬場と逆の、屋外側である。冬型結露よりも短期間でカビが発生するといわれている。

■冬型結露

屋外の冷たい空気と屋内の暖かい空気の温度差によって発生する結露。

 

断熱材の劣化や不足

断熱材の劣化や不足

断熱材とは、室内側と室外側の熱移動を遮断してくれるもので、これによって外の寒さや暑さによる影響を極力少なくし、冷暖房が効きやすく快適な温度設定を行うことが出来る。

ただしこの断熱材が部分的に不足している、または経年劣化していた場合には、室内の温度調整が上手くいかず、温度差から生じる結露の発生も防止できなくなりカビ発生の原因となることがある。

 【チェック項目】

□1日中除湿し、湿度や温度調整していたにも関わらずカビが発生した

□異なる部屋で同じ室温にも関わらず熱く、又は寒く感じる部屋がある

□室内の壁に異常なまでの結露が発生している

★温度や湿度管理をしっかり行っているにも関わらず、上記の項目に当てはまる場合には、断熱材に問題があるかもしれない。下記は天井点検口から覗ける場合に、実際に断熱材を目視したチェック項目である。

□断熱材にすき間がある

□一部施工されていない箇所がある

□断熱材がただ置かれているだけである。

□断熱材自体にカビが発生し黒ずんでいる。

□劣化により縮んで隙間が出来ている

断熱材は普段目に見えない箇所であり、また施工後見えなくなる為コスト削減で削られやすい箇所でもある。このような施工不備はあってはいけない事だが、間違った断熱材の取り付け等も含め、可能性としてはあり得る話である。

 

雨漏り発生

雨漏り発生

カビの発生により気付いていなかった雨漏りを発見することもある。雨漏りもカビと同様に、見えにくい壁の内側に雨水が入り込んでしまい、気付くのが遅れた場合にはカビの繁殖と共に、建材が傷んでしまい大掛かりな工事が必要となってしまう。

 【チェック項目】

□サッシまわりが濡れている

□天井や壁が濡れていることがある

□クロスに染みがある

□クロスにめくれや剥がれがある

□外壁やベランダの床等にヒビ割れがある

□換気扇から雨の吹き込みが起きている

□最近、豪雨や台風が起きた

上記は目に見えてチェックできる項目だが、もう一つの方法は耳でチェックすることである。まだ目に見えて室内まで雨水が達していなくとも、壁の中や天井裏に雨水が入り込んでいる場合には、雨が降った後、静かな室内で耳を澄ますと一定の間隔で水が落ちる、滴る音が聞こえてくる。

 

原因を知り行動すべきこと

原因を知り行動すべきこと

カビ発生で最も多い原因の4つを紹介した。

では、実際にカビを発見してから除去を行うまでの起こすべき行動をお伝えする。

■行動1:カビの状況を確認してチェック項目から原因を見分ける

■行動2:自分で除去をするor状況を伝えて除去依頼する

・カビの状況を確認し、一部に発生した初期段階であれば自分で実害を防ぐ為に除去する

・カビが面で発生している又は、あらゆる箇所に点在している場合には、早急にカビ取りの専門業者に除去依頼する

■行動3:カビの発生原因を防止し、再発を防ぐ

 行動2の自分で除去をすることは、結論からいうとカビの根本的な解決とはならない。あくまで初期段階のカビ抑制と、実害を防ぐ為の応急処置として考えていただきたい。

カビは「菌核」「菌糸」「胞子」があり、胞子を伸ばして糸状の菌(菌糸)を張り巡らせるように繁殖している。カビを完全に除去するには「胞子」「菌糸」だけを除去してもすぐに再発するため、「菌核」に働きかけて除去することが重要である。

この「菌核」の除去には、カビ菌の種類、繁殖状況、発生箇所の素材(壁材)を調査し、適切な除去方法を確定する必要があるため、医療と同じく専門的な知識と経験を持つ、カビ除去のプロでしか除去できないのである。

カビ発生の原因が何であれ、除去についてはカビのプロに依頼することが、大切な家と家族を守る術である。では、原因別に再発を防ぐ為と、快適な空間とすべく対策を紹介していく。

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高湿度の環境→除湿環境を作る

高湿度の環境→除湿環境を作る

高湿度とは湿度60%を大きく上回った状態であり80%に近いとカビは勢力を増して増殖する。換気を小まめに行う事はもちろんだが、外の空気が湿気を多く含んでいる場合には、換気が逆効果となることがある。

やはりエアコンの除湿機能や除湿機の活用が必須となる。

おすすめしたいのはコンパクトタイプの除湿機である。コンパクトなものであれば湿度が高くなりやすい脱衣所でも使用しやすく、持ち運びがしやすい為に行動に移しやすくもなる。

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例えばこちらの除湿機は350ml缶を二つ縦に並べたのと同等のサイズな為、トイレの中でも邪魔にはならない。

また、湿度管理に欠かせないのが湿度計である。

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温度と湿度が一目でわかるものが良い。中には温度と湿度の関係から、熱中症やインフルエンザの危険度をイラストでわかりやすく表示してくれるものがあり、体感ではわかりにくい湿度と温度の関係を知ることで家族の健康管理が可能である。

 

結露の発生→防止アイテム使用

結露の発生→防止アイテム使用

結露は大きな温度差を出さない様にすることが根本的な解決となる。

すぐに出来る対策としては、冷房温度の過剰運転を出来る限り避けて、部屋ごとの温度差を広げすぎないことである。これによって、間仕切りの壁内部からの結露発生は抑制することが出来る。

出来るだけ温度差を出さないように務めても、真冬の屋外と屋内の温度差を埋める為に、暖房を制限するのは快適とはいえない。よって結露を吸水するアイテムや、結露防止スプレーも検討いただきたい。

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窓ガラスの下辺に貼るタイプの吸水テープである。吸水された水分は自然乾燥にて蒸発する為、繰り返し使用できるが、いざ剥がすとなった際に、跡残りしないとうたっている商品を選ぶと良い。

他には冬の窓の結露防止として、窓際を温めてくれるヒーターがある。

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この商品の良いところは、結露の防止と共に、窓からの冷気を防止してくれるため、暖房の効きも良く、補助暖房として窓際まで温かくできるところである。低い位置にあるためペットや小さなお子さんが触れないようにだけ注意していただきたい。

 

断熱材の劣化や不足→専門業者に相談

断熱材の劣化や不足→専門業者に相談

断熱材の不足の対応として考えられるのは、自分で既存の断熱材を追加すること、または専門業者に依頼することである。

既存の断熱材はホームセンターで手に入る為、自分で敷き詰めることは可能だが断熱材で重要なのは施工品質である。よってここは知識のある専門業者に依頼するのがベストといえる。

また明かなる断熱材の施工不備の場合には、施工した業者に瑕疵保障請求できるが、欠陥(瑕疵)がどこに、どんな状態で、それによってどのような損害 (今回であればカビの発生等)があったかは素人では判断や、それを証明するのは難しい為、第三者の専門家に調査をしてもらい調査報告書の元、交渉するのがよい。

 

雨漏り放置→専門業者に修理依頼

雨漏り放置→専門業者に修理依頼

雨漏りの発生箇所をいち早く修理する必要がある。

例えば窓周りのコーキングの劣化が原因であれば、自分でコーキング剤を打ち直して修理できそうとも感じるが、やはりここは確実に原因を見つけ、確実に修理する為にも専門業者にお願いするのがベストである。

ここで、修理費に関して多くの人が知らないままでいる重要なことが一点ある。

台風などの自然災害が起因で起きた雨漏りの修理には、皆さんが加入されている火災保険が適用されるのだ。

火災保険で雨漏りを補償できるイメージが無い方も多いと思うが、保険の契約内容によっては補修費用の自己負担額を減らせる為、是非とも保険内容を確認していただきたい。

詳細はこちらのサイトで確認ができる。無料で調査依頼ができて保険が下りれば保険金の範囲無いで工事をすれば良いので金銭的リスクが無くお薦めだ。

「住宅損傷修復ラボ」(リンク:https://shufukulabo.com/

 

カビの原因を知りすぐに行動すべき理由

カビの原因を知りすぐに行動すべき理由

ここまで、カビの発生原因の見分け方から、原因別に行動すべきことをお伝えしてきた。では何故カビは見つけたらすぐに対応すべきなのか?原因を知らずに予防を行わないことがいけないことなのか?

答えは最初にお伝えしたようにビは建物と私たちの寿命を縮める可能性があるからだ。

具体的なカビによる実害をお伝えする。

■建物の寿命を縮める

カビは枝分かれするように栄養を求めて壁の中に伸びていく。塗料や接着剤、建材も栄養にして建物全体に行き渡り、断熱や防水効果はなくなり、壁材や健材は劣化していく。もしもカビが電線などの設備に繁殖してしまうと、電気絶縁性が低下し電気製品の不具合や使用不可となる。また最悪の場合には火災の原因となることがある。

■私たちの寿命を縮める

カビの胞子が体内で入り込むことで、喘息、アトピーやアレルギーの悪化や発症、皮膚炎、免疫力低下が起こるとされている。また免疫力が低い状態や持病を持っている際、体内にカビの胞子が入り込むと、そのまま住み着いて繁殖し、命をおびやかす事態をも招く。

現在カビが生えて黒ずんだ壁があれば、それが体内でも起こるという事である。

人体だけでなく、精神面にもダメージを与えてしまう。体のだるさや頭痛からの嫌悪感から始まり、ストレス、うつ、不安症にも繋がるとされている。

他にはカビを餌にしている種類のダニが発生する、除去を後回しにすることで広い範囲で作業を行うこととなり、除去費用も高くなってしまう。カビは早めの対応が大切である。

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応急処置として自分で出来る殺菌方法

応急処置として自分で出来る殺菌方法

カビ胞子飛散防止の実害抑制を優先した室内壁の殺菌方法を紹介する。

これは強力な塩素系漂白剤が入った市販のカビ除去剤を使用せず、小さなお子さんやペットのいらっしゃるご家庭でも安心して行える方法である。

 ただし、自分で行う除去はカビの根本的な問題解決ではなく、実害を防ぐ為、繁殖を抑制する為の応急処置と考えていただきたい。

なお、今回使用する殺菌効果を持つエタノールは「消毒用」である。エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールの2種類あるが、消毒用エタノールを使用する。無水エタノールは濃度99%、消毒用は濃度80%であり、無水エタノールの方が殺菌効果が強いように感じるが、無水の状態では殆ど殺菌効果はない。

【使用するもの】

・重曹

・酸素系漂白剤(衣類用粉タイプ)

・消毒用エタノール

・ぬるま湯

・メラミンスポンジ

・ラップまたはキッチンペーパー

・新品の雑巾(3枚)

・小皿またはカップ状の容器

【手順】

①重曹ペーストを作る

容器に重曹を入れて、そこにぬるま湯を少しずつ加えながら、固めのヨーグルト状にする。さらに酸素系漂白剤をペーストに加えて混ぜ合わせる。

②エタノールで殺菌する

雑巾に消毒用エタノールを拭き付けて、カビにゆっくりと塗りつける。カビの胞子が飛散しないように丁寧に拭き取っていくように手を動かす。

拭き取れないカビ汚れはメラミンスポンジで擦って落とす。メラミンスポンジを使用した後は、菌や汚れを含んだ粉が出てくるので、掃除機で片付ける。(殺菌したカビのみに掃除機は使用すること)メラミンスポンジ使用後は、もう一度、消毒用エタノールで表面を拭き取る。

③重曹ペーストを塗る

エタノール乾燥後、重曹ペーストをカビに塗り、上からラップをかけて3時間程そのままにしておく。3時間後、ラップをはがし重曹ペーストをしっかりと拭き取る。

④乾拭き&後片付けをする

最後に乾拭きを行う。完了したらカビ菌を残さないように、再度作業周辺を掃除機で片付ける。

 

除去の後はカビ防止で一層安心できる空間へ

カビの発生の原因、種類、状況から適した除去をした後は、その原因となった事柄を起こさないように湿度管理と小まめなお掃除で予防していく。

しかし、しっかりと予防を行っていてもカビは繁殖の機会を狙っている。

ここで知っておいていただきたいのが「防カビ」という言葉である。防カビは字のごとくカビが発生しない為の防止であり、これもカビ除去の専門業者は行ってくれる。

実際に防カビにはどのような効果があるのか?画像でご覧いただきたい。

黒ずんでいる部分が全てカビ

こちらは外壁にカビが発生している様子である。この黒ずんでいる部分が全てカビであり、周辺環境も緑が多く、一度除去しても再発の心配がうかがえる。

カビを菌核から除去した後の様子である

続いてこちらはカビを菌核から除去した後の様子である。カビが生えていた時は少し怖い印象を与えていた建物が、ナチュラルな印象の素敵な建物へと変わった。さて防カビの効果はどうだろうか。

3年後の様子である。

こちらはカビ除去した直後ではなく3年後の様子である。びっしりと発生していたカビからは予想できない程の防カビ効果である。

カビ防止を行うことで、除去の手間や費用は激減し、日々のお手入れもしやすくなったことだろう。

 

カビ発生の原因を知ることで有効な除去ができる

カビ発生の原因を知ることで有効な除去ができる

今回はカビの発生原因を知ることを軸に、カビ問題への有効な対策法を紹介してきた。カビの発生は温度、湿度ともに高くなる梅雨時以外にも、台風期など気象条件にあわせて発生するため、考えられる原因をまず知ることが対策のスタートとなる。

今回紹介したカビ発生の原因はどれも、大元は気候に左右されるものである。1年間で考えられる気候による原因もお伝えする。

【1年間のカビの原因】

■12月~3月:冬型結露によるカビ

■4月:春の長雨によるカビ

■6月~7月:梅雨によるカビ

■7月~10月:エアコン結露・台風シーズンによるカビ(ダニの繁殖期)

■9月~10月:秋の長雨によるカビ

この記事を参考に、カビがもし発生してしまったら絶対に放置だけはせず、快適な空間を取り戻していただきたい。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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