カビの除去清掃を行いたい時に悩みの種となるのは金属部分である。
カビキラーなどの薬剤を使おうにも腐食が気になってしまう人も多い。
カビキラーの種類によっては特定の金属箇所に関して使用可能としている商品もある。
ただし用途の注意事項を良く確認してから清掃を行わないと錆の原因となるため注意が必要だ。
正しい金属に対してのカビ予防と除去についてお伝えする。
『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』
この記事読むことで理解できること
カビキラーと金属の相性
カビキラーを金属に使用してはいけない理由
カビキラーはカビ除去をする際に手軽に使える専用洗剤である。液を吹き付けるだけでカビを落としてくれる作用は非常に助かる反面、使用してはいけない箇所などの注意点もあるため利用時には説明書きをよく読む必要がある。
カビキラーを使用してはいけない箇所の一つは金属である。金属製の小物や鏡を縁取っている金属の額部分など、素材が金属である場合には使用することができない。
カビキラーを金属に吹き付けてしまったからと言って、体に有毒な成分が発生するなどそういった危険性はない。しかしカビキラーの成分が付着してしまった金属はその箇所が色落ちする他、錆びるなどの原因になってしまう。
金属付近でのカビキラー使用時は要注意
カビキラーは強力なアルカリ成分の薬剤であるが、頑固なカビの色素も落としてしまえるだけあって金属に対しても反応しやすい。
窓を掃除していて施錠部分の金属を傷めてしまうと上手く鍵がかからなくなる事もあるだろう。お気に入りの家具などにうっかりスプレーがかかってしまうと、折角のおしゃれな装飾も台無しにしてしまう恐れがある。
金属に接している素材あるいは近くに金属がある場所でカビキラーを使用する際には、金属部分にまで成分が付着してしまわないように細心の注意を払う必要がある。
少々手間にはなるができる限り布などにカビキラーの薬剤を吹き付け、その布をカビ除去をしたい箇所に擦りつけていく方法が良いだろう。もしくは金属部分をビニールなどでしっかりと養生し、素材を傷めてしまわないように保護したうえで清掃を行う方が賢明である。
金属に発生するカビの正体
生活している中でカビを目にする場面はいくつもあるはずだ。お風呂場やトイレなどの水回りをはじめとし、家具などで金属が使用されている箇所の上にカビを発見する事もあるだろう。
このように、カビとは金属にも発生する事がある。しかし目で見た状況と実際の状況とではいくらかの乖離があり、実際には金属そのものにカビ菌が付着している訳ではない。
金属と言うと木材やガラス素材などに比べて頑丈なイメージがあるだろう。しかし金属と言えども全く傷がつく事がないというのはまずありえない。一見しただけでは分かりにくい程度ではあっても、金属の表面には小さな傷や溝ができてしまっている事が多々ある。
金属以外の素材であっても同様の事が言えるが、表面が傷ついてしまった事で溝ができるとそこには埃や目に見えない汚れなどが蓄積されやすくなっていく。金属の溝にたまった室内の埃や、あるいは手で触れた時に移ってしまう皮脂汚れなど、見えないカビのエサが金属の隙間に入り込んでしまうのだ。ここへ更に湿度や温度などの条件が重なってしまうと、付着した汚れをエサとしてカビが発生してしまう事になる。
つまり金属に発生するカビとは、金属に付着した汚れを放置する事によって繁殖するのである。
カビを予防するための金属の掃除方法
金属にカビが発生しないようにするには、ほこりなどの汚れを溜め込まず湿度管理を徹底する事が重要である。とは言え金属の表面を永遠に傷つかないよう保護しきることはできない。また湿度の管理もある程度はできるであろうが、高温多湿が通常となる夏は特に自分の力ではどうしようもない事もあるだろう。
そのため金属へのカビ発生を防ぐためにはやはり掃除が欠かせない。カビが発生してしまう前に予防策を取っておく事で掃除もしやすくなるはずだ。
金属を掃除する時にはガラスやプラスチックを掃除する時よりも細心の注意が必要となる。そのため強いアルカリ性の薬剤、あるいは酸性を示す洗剤などは使用を避けた方が賢明となる。
またクレンザーのように一般的な掃除洗剤であっても、研磨剤が入っていると金属の表面をかえって傷めやすくなってしまう。傷ついた金属の箇所に汚れが蓄積する事がカビ発生原因となる第一段階であるため、粒子の大きい洗剤なども避けた方が良いだろう。
そこで金属を清掃する際におすすめしたいのが重曹である。重曹はクレンザーほど粒子が大きくなく、またアルカリを示す成分であるがその強さは控えめである。よって金属の表面を傷つけずに綺麗にする事ができるだろう。
また、アルカリ性の重曹に対して酸性の成分を持つ物として、酢も金属の清掃時に役立てる事ができる。言うまでもなく粒子状ではないため金属を研磨して傷つける恐れがなく、また酸性値としても高い数値は示さないためすぐに腐食してしまう事はない。
どちらも布やスポンジなどを使って優しく磨いていく方法で使用する事ができ、家庭内に常備してあることも多い物であるため誰でもお手軽に試せるメリットもある。重曹や酢を使う事で金属のカビを最大限予防する事が可能だろう。
金属のカビに利用できるカビキラーもある
とされている。ただしそれは一般的に広く使われているカビキラーの話しであって、金属に利用できる専用のカビキラーもある。知っておいて損はないだろう。
たとえば後程清掃の仕方を紹介するが、洗濯層専用のカビキラーと言うものが販売され人気商品となっている。
こちらは薬剤を入れて洗濯層清掃の洗濯機能を使えば良いだけなので、忙しい主婦に手間をかけることなく時間を有効に活用できる。
また、キッチンのシンクや排水溝などの金属にも安心して使えるタイプが除菌泡スプレーとなる。
こちらも液を拭きつけるだけでカビを除去でき、食べ物を調理する場を清潔に保つことが可能となる。
シンクは水垢が付きやすい箇所であるが、そのまま放置してしまうとすぐにカビ菌が繁殖してしまう。食べ物のカスや水気に年中晒されている場所であるため、除菌という観点を重視したクリーニングスプレーがカビ予防にも効果を発揮するだろう。
金属カビの正しい落とし方
金属にカビが生えてしまう前であれば、乾拭きなどの清掃だけでも十分に綺麗にする事が可能なケースもある。しかしひとたびカビが生えてしまったとするならば、それを完璧に落としきるのは至難の業となる。
自分でできる範囲での金属のカビ除去は、金属をすぐさま腐食させる薬剤を使わずにこびりついた汚れを落としていかねばならない。幸いにも金属に発生したカビは金属の表面に対して直に根を張るものではない。
金属に付着した汚れに、カビが発生しているだけである。そのため汚れごと拭きとってしまえるというのは金属にできたカビの唯一のメリットとも言えるだろう。
そのメリットを生かすため、重曹とクエン酸を混ぜた洗剤を作って丁寧に拭いていく作業が効果を発揮する可能性が高い。小さな汚れなら重曹だけでも落とせる場合もあるだろう。
やり方は布を使ってカビが生えた箇所を磨いていくと言うものであるが、クレンザーのように表面を削ってしまう事がないため傷を増やす心配を軽減させられる。
ただし磨いただけでは綺麗にならないようなときには業者の手を借りる必要が出てくる。溝に入り込んだカビの菌を放置してしまえば再発してしまうため、お風呂場の入り口やドアの蝶番など、日常的に良く動かす部分であればカビの胞子をまき散らす事にもなる。
家族の健康を守るためにも早い段階での対策が重要だ。
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カビが発生しやすい場所
カビが発生しやすく、なおかつ金属部分が主な材質となる近辺とは、よくよく考えてみればいたるところに存在する。たとえば窓と床との接合面には金属で頑丈に固定されている。埃が溜まりやすいサッシ部分も金属で作られている事だろう。
お風呂場やキッチンなどの水を多用する所にも金属は案外多い。浴室内で言えば水道のステンレスが目立つ箇所であるが、浴室と脱衣所とを隔てるドアの一部に金属が使用されている事も少なくない。
このような箇所は湿気も多くカビが生えやすい部分であるが、ついつい掃除を見落としてカビ菌を繁殖させてしまいがちなポイントでもある。カビはそもそも徹底した清潔を保てていれば発生する事がない物である。とは言え湿気や多少のホコリまで完全に取りきる事は難しく、日々の細かな清掃がどれだけできているかにかかってくる。
水回りは特に重点的に見落としなく清掃をし、空気が乾いている日であっても毎日窓を開けて換気をしておくことが大切だ。頑固なカビができてしまった時には早い段階で専門業者に依頼をして、根を張ったり繁殖したりしまわないうちに殺菌する事が求められる。
属部分こそ徹底したカビ対策
カビ対策の基本
カビが一度発生してしまうと、たとえカビキラーを使える箇所であってもなかなか対処しきれなくなってしまう場合がある。時には専門業者を呼ばなければカビの除去ができなくなるケースもあるため、まずは日々の小まめな清掃や湿度管理を行っていく事が重要となる。
それでもなお発生してしまったカビ掃除を行おうと思った時、浴室の床や壁のようにカビキラーで手軽に落としていける箇所であればまだ良いだろう。発生してすぐに気が付けばスプレーして二十分から三十分放置しておくだけで簡単に清掃が完了する。
しかしカビが発生してしまった箇所によってはそうもいかない。カビキラーが使用できない金属部分であれば、なおさら常日頃からのカビ対策を重視していく必要が出てくる。
カビ対策の基本と言えば清掃であるが、カビが専ら栄養源としているのは塵やほこり、人の皮脂などの汚れである。
場所ごとに適した洗剤やスプレー等も販売されているためそれらを利用するのが有効となるはずだ。また除湿機や乾燥機を上手く使う事も、効率よくカビ防止を行える環境が整う。浴室にも金属箇所があり、浴室ほど湿気が籠もりやすい場所はない。そのため
浴室乾燥が付いている家であれば、入浴後に乾燥機をつける事を習慣にし、乾燥機がなくとも、浴室から湿気を感じなくなるまで換気扇をつけて窓を開けることが有効な予防となる。
また、室内にある金属部分や金属小物は普段から乾拭きやほこり払いなどをしておくと良い。傷ついた表面の溝に汚れを蓄積させるのを防ぎ、金属磨きに適したクリームなどを使えば保護コーティングの役割にもなる。カビが生えると厄介な金属だからこそ、日常の中での予防策が重要だ。
防策をいくらとっていても、いつの間にか発生しているのがカビであるとも言える。カビキラーが使えない金属にカビが生えてしまい、上手く除去できない又はすぐに再発するなどの場合には、自分で下手に掃除をして金属を傷めてしまうよりも専門業者に依頼する事が無難となる。しかしこの時注意したいのが、呼ぶべきなのがクリーニング業者ではなくカビ除去の専門業者である点だ。
ハウスクリーニングは室内の見栄えも含めて美しい仕上がりにしてくれるが、あくまで掃除についての知識があるだけでありカビに関しての知識を持っている人達ばかりではない。
たとえばカビがある箇所をハウスクリーニングに任せてみれば、表面的にはカビの痕跡は消えて綺麗な状態になっているだろう。しかししばらく経つと再びカビが発生してきてガッカリする結果になる恐れもある。これはカビの知識のない業者が見えているカビだけを綺麗にし、深くに繁殖したカビ菌を殺せていない事で生じる。
またカビについての知識が少ない場合、カビを綺麗にするどころかカビを辺りにまき散らしながら掃除をしてしまう恐れもある。
この点、専門のカビ取り業者であれば、どのカビにはどの洗浄剤、こういった素材や箇所にはこの洗浄剤と、細かい知識をフル活用してカビ除去に当たってくれる。カビを根元から根絶するためのノウハウを持っているため、ハウスクリーニング等ではなく専門業者に依頼した方が良いのである。
洗濯槽の金属
洗濯機はほとんどの人が毎日使うが洗濯槽まで掃除できている家庭は少ない。洗濯槽はステンレスでできている。そしてそのステンレスとは、カビが発生しにくいものの掃除が必要ないわけではない。むしろ洗濯槽の掃除をしないで何年も放置してしまった洗濯機は、内側にカビがびっしりとこびりつき酷い状態になっている事が多い。
衛生的にも健康的にも不適切であることは言うまでもないため、洗濯層の清掃も定期的に行っていかねばならない。
洗濯槽を掃除する際には、専用のカビキラーの使用が効果的である。洗濯槽専用であるためもちろん錆びてしまう心配はない。ただし洗濯槽のステンレス以外の金属に薬剤がつくと錆の原因になるので注意しておくべきだ。
カビキラーの販売会社では1か月から2か月ごとの頻度でカビキラーを使用する事を推奨している。少々手間だと思う人もいるかもしれないが、直接肌に触れる衣類を洗う場所だからこそこまめな清掃が欠かせないのである。
エアコンの金属部分
エアコンと言えばカビが発生しやすい箇所の上位だろう。プラスチック部分のカビはカビキラーで落とせるが、電飾や金属部分に薬剤が付着すると故障の現認になるため要注意だ。そのためタオルにカビキラーを付けて吹き出し口を拭く程度が個人でできる掃除の限界となる。
冷却フィンの金属部分は非常にカビが発生しやすいものの、普段自分で掃除をするような箇所ではない。また、清潔に保ちたいからと言ってカビキラーを使う箇所としては厳禁となるのは言うまでもない。フィンを清掃するための専用スプレーも市販されているが、こちらも慣れていない人が迂闊に手を出すと故障の原因になってしまう。
エアコンは年間を通して使用頻度が高く、更にカビが発生しやすい。健康に直接かかわる家電製品である反面、掃除がしにくいというのは一つのネックだろう。
エアコンは極力清潔に保っておきたい部分であるが、掃除の難しさや故障のリスクを考えれば専門業者への依頼をした方が良い掃除箇所でもあると言える。
エアコン専門のクリーニング業者もいるが、もしもずっと掃除していなくてカビがあまりにもひどい場合、カビ専門の業者に依頼した方がすっきりと綺麗にしてもらえる。半端な掃除では吹き出し口から見えないカビが噴出されてしまう事となるため、カビ取り業者に来てもらうのが最善であるだろう。
キッチンの金属部分
・流しなど水回りを中心としたステンレス部分
キッチンと言えば様々なタイプがあるが、流し部分を含めて広範囲に渡ってステンレスを使っている所も多いだろう。ステンレスは金属であるが、金属の種類の中でもある程度カビキラーに対しての耐性がある。
そのためカビキラーを吹き付けてしまってもすぐさま腐食し始めるといった事にはならないだろう。しかし金属であることに変わりはないため、仮にそのまま放置しておけば傷めてしまう原因を作る事になる。そのため水回りのステンレスに発生したカビを除去するためには、キッチン用のカビキラーを使用する事がお勧めである。
・コンロの金属部分
コンロ周りは昔から掃除がしにくい部分でもあったものの、最近では手軽に水洗いできるコンロや、IH型のように平面であるためのふき取るだけで掃除が完了してしまうタイプなどもある。そのためいつも小まめに掃除を行い気付いた時には必ず小さな汚れであっても除去しているという人は多い。
しかしゆでる調理で湿度が高くなったり、細かい油がそこかしこに飛び散ったり、コンロ付近は今もカビが好む環境を生み出しやすい場所となっている。食べ物を扱う箇所であるからこそ清潔第一を念頭に置きたいものだが、コンロ周りの金属についてはカビキラーの種類によって錆の原因になる事もある。
キッチン用を含めてカビキラーの注意事項を詳しく読んでみると、どの箇所に使えるのか使えないのかが記載されているはずだ。まずはその注意書きを良く読み、もしも仕様が危険という事であればアルカリ成分の弱い重曹を使用するなど切り替える事が肝心となる。
油汚れをそのまま放置してしまいそこに埃などの細かい汚れが吸着していくと、それはやはりカビの栄養分となり繁殖のための環境を整えてしまう事になる。衛生を重視すべきキッチンでカビを発見してしまう事がないように、日頃から注視しておきたい。
まとめ
家の中のカビ掃除でもデリケートな素材が対象となると、思うように清掃作業を進められない。金属は特に誤った方法で掃除をすると痛みや錆の原因になりやすく、腐食してしまうとそこに埃が蓄積してカビが生えやすくなるという悪循環を生み出す事となる。
材質を傷めずカビを徹底除去したいという事であれば、カビ取り専門の業者に依頼をする事がお勧めである。エアコンや洗濯機などの家電は毎日使う反面、掃除がしにくい部分でもあるため、一度業者に依頼して健康に影響を出してしまわないようにカビ対策を施してもらう事が重要である。
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