壁カビ除去に有効な洗剤とは?賢いカビ除去の手引き

壁カビ除去に有効な洗剤とは?賢いカビ除去の手引き

壁にシミのように発生した不快なカビ。

洗剤で力いっぱいゴシゴシこすって落とそうなどとは絶対に思わないでほしい。

カビ除去の方法を間違うと、カビ胞子の飛散だけでなく、カビの種類によっては繁殖を増長させてしまう。

二次被害が起こらないように、洗剤の成分やカビの知識を知っていただきたい。

 そして覚えておいていただきたいのが、

カビの「菌核」を除去しなければ根本的な解決にはならない。ということである。

カビ除去に有効な洗剤とは?賢い方法とは?

カビでお困りの方にとってきっとお役に立てる内容である。

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カビ除去に一番有効な洗剤とは?

カビ除去に一番有効な洗剤とは?

先に結論をお伝えすると、カビ除去に一番有効な洗剤・洗浄剤は、カビ除去の専門業者が扱う洗浄剤である。何故これが一番有効かをお伝えする為に下記の図を見ていただきたい。

除去効果

こちらの図はカビ除去の専門業者による除去の効果を表している。

カビは「核」「菌糸」「胞子」があり、胞子を伸ばして糸状の菌(菌糸)を張り巡らせるように繁殖している。カビを完全に除去するには「胞子」「菌糸」だけを除去してもすぐに再発するため、「核」に働きかけて除去することが重要である。

では、この「核」をカビ除去のプロはどのような洗浄剤で、どのようにして除去しているのか?

まず使用する洗浄剤は下記の条件をクリアした安全性が高いものであり、厚生労働省が指定する食品添加物以上のものは使用していない。カビへの働きかけは漂白で色素のみを除去するのではなく、化学反応で分解除去している。

【カビのプロが使用する洗浄剤について】

■動物実験において(約200種の動物に対して)安全を確認している

■被験者約200名において、1日1人あたり4gの内服を続け、2年経過後もまったく身体的な異常が発生しない。

■世界中の主要国でカンキツ・バナナ・リンゴなどの防カビ処理剤として登録され、使用されている。

■人間の駆虫薬としてもアメリカとヨーロッパで10年の使用実績がある。

■臭気・味がなく眼や皮膚を刺激しない。経皮毒性も実用上心配がない。5年以上の蓄積毒性の試験で無害と認められている。

ただし、この洗浄剤を有効に使用するにはカビ菌の種類、繁殖状況、発生箇所の素材(壁材)を調査し、適切な除去方法を確定する必要があるため、医療と同じく専門的な知識と経験が必要である。

 

家にある洗剤を用いて自分でカビ除去できるのか?

家にある洗剤を用いて自分でカビ除去できるのか?

カビ除去にとって一番有効な洗剤・洗浄剤はカビのプロが専門的な知識を用いて使用するものであるとお伝えした。

では、自分ではカビの除去は不可能なのか?

答えは「一時的なカビの胞子や菌糸までの除去なら可能」である。もちろん先にお伝えしたとおり、「核」の除去を行わなければ再発の可能性は高い為、一目見てカビが多く繁殖している場合にはいたちごっこになってしまう。

それだけではなく、カビは放置しておくと空気中に舞った胞子が体内に入り込み、次は体の中で繁殖を開始するため、あきらかにカビが発生している場合には、早急にカビのプロに除去してもらう必要がある。

自分でのカビ除去は、発生が初期段階であること、また繁殖の抑制の為の応急処置として行うものと考えていただきたい。

 それではご家庭にある洗剤やアイテムでカビ繁殖を抑制する方法をお伝えする。

これは、強い塩素系漂白剤は使用しないため、小さなお子さんやペットがいらっしゃるご家庭でも行いやすい方法である。

 

家にある洗剤でカビ繁殖を抑制する方法

家にある洗剤でカビ繁殖を抑制する方法

壁にも様々な種類がある為、「外壁」「浴室壁」「室内壁」の3つに分けてそれぞれ適したカビ殺菌方法をお伝えする。今回3箇所の壁カビ除去に使用する洗剤は下記の4点である。

■中性洗剤(台所用洗剤)

■酸素系漂白剤(衣料用液体タイプ)

■酸素系漂白剤(衣料用粉タイプ)

■重曹

また上記の洗剤に併せてカビの細胞を破壊する効力がある下記も使用する。

■消毒用エタノール

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外壁のカビ殺菌方法

外壁のカビ殺菌方法

【用意するもの】

・中性洗剤(台所洗剤)

・バケツ、ホース

・ブラシ、スポンジ

・雑巾

・脚立(手の届かない壁を掃除する場合)

・ヘルメット(脚立を使用する場合)

・ゴーグル、ゴム手袋

【手順】

①まずは表面の汚れを水洗いする

ホースで外壁に水を上から下にかけて水洗いする。この工程を省くと後に使用する洗剤がカビ菌に達しにくくなる為一手間かかるがお忘れなく。水洗いはホースの口を指で押さえ、水圧を調整しながら上から下にゆっくりと動かし水で汚れを流す。

②ブラシとスポンジで汚れを落とす

①の水洗いだけでも砂埃が落ちるので見てわかるほど綺麗にはなるが、水洗いで落ちなかった溝の汚れなどをスポンジやブラシで落とす。

③中性洗剤でカビを落とす

中性洗剤をぬるま湯で薄め、ブラシにつけてカビ除菌しながら汚れも落とす。ブラシを外壁に押し付け過ぎずに泡を立てていくようにクルクル円を描くように行う。目地部分は傷が入りやすい為、スポンジの角などを使用すると良い。

このように【水洗い】→【スポンジ、ブラシで落とす】→【洗浄剤を使用する】の流れで段階的に汚れを落とす方が外壁を傷つけずに綺麗に掃除することができる。

【注意点】

・風が強すぎると乾く前の湿った外壁に汚れが付着しやすい為、風が強すぎない晴天の日が望ましい。

・固いデッキブラシ等で力を入れて汚れを落とそうとすると、塗装剥がれや表面に傷がつく原因となり、そこに汚れがたまりやすくなる為、ブラシで傷つけないよう加減しながら行う。

酸性やアルカリ性の洗剤、クレンザーなどは外壁を傷つける、変色を起こしてしまう等の可能性がある為、使用しないこと。

・高所掃除用のブラシを使用する際は、洗剤や汚れた水が目に入らないように注意し、ゴーグルの設置も検討する。

・脚立に乗って作業する場合はヘルメットを着用し、充分に注意しながら作業する。自信がない場合には行わない。

 

浴室壁のカビ殺菌方法

浴室壁のカビ殺菌方法

【用意するもの】

・酸素系漂白剤(衣類用液体タイプ)

・重曹

・ゴム手袋

・浴室用ブラシ

・スポンジ

【手順】

①重曹ペーストを作る

重曹1:酸素系漂白剤1を混ぜ合わせて固めのペーストを作る。目安は固めのヨーグルト程が望ましい。

②ペーストを塗る

カビ発生箇所と周辺に重曹ペーストを覆うように塗りつけて15分程待つ。

③ブラシやスポンジで落とす

壁や床は浴室用ブラシ、傷つきやすい鏡や柔らかいパッキン部分はスポンジなどを使用して、ペーストの上からこする。擦り落とせたらペーストが残らないように水洗いをする。

 【注意点】

・事前に石鹸カスや水洗いで落とせる汚れは落とし切ってから行うこと。

・使用する酸素系の肌に直接触れた際のダメージは、塩素系と比べると低くはなるが、手荒れ防止の為、基本的に素手では扱わずゴム手袋をつけて作業すること。

・作業前、中、後は常に換気を行い風通りのよい日に行うこと。

 

室内壁のカビ殺菌方法

室内壁のカビ殺菌方法

【用意するもの】

・酸素系漂白剤(衣類用粉タイプ)

・重曹

・消毒用エタノール

・ぬるま湯

・メラミンスポンジ

・ラップまたはキッチンペーパー

・新品の雑巾(3枚)

 【手順】

①重曹ペーストを作る

容器に重曹を入れて、そこにぬるま湯を少しずつ加えながら、固めのヨーグルト状ペーストを作る。さらに酸素系漂白剤をペーストに加えて混ぜ合わせる。配分は重曹1:ぬるま湯0.5:酸素系漂白剤1で使用箇所に併せた量を作る。

②エタノールで殺菌する

雑巾に消毒用エタノールを拭き付けて、カビにゆっくりと塗りつける。カビの胞子が飛散しないように丁寧に拭き取っていくように手を動かす。拭き取れないカビ汚れはメラミンスポンジで擦って落とす。

③重曹ペーストを塗る

エタノール乾燥後、重曹ペーストをカビに塗り、上からラップをかけて3時間程そのままにし、その後ラップをはがし重曹ペーストをしっかりと拭き取る。

④乾拭き&後片付けをする

最後に乾拭きを行い、扇風機をあてるなど壁を乾燥させる。

【注意点】

・手順③に入る前には、②で使用したエタノールが必ず乾いてから行うこと。

・消毒用エタノールは引火しやすいので、キッチンまわりの壁紙に施す場合は火気に絶対に近づけないように細心の注意を払う。

・エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールの2種類あるが、消毒用エタノールを使用する。無水エタノールは濃度99%、消毒用は濃度80%であり、無水エタノールの方が殺菌効果は強いように感じるが、無水の状態では殆ど殺菌効果はない。

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カビ殺菌で使える便利なアイテム

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市販のカビ除去剤の多くは漂白効果の方が強い?

市販のカビ除去剤の多くは漂白効果の方が強い?

今回紹介したカビ除去の方法は、市販のカビ取り剤は使用していないが、現在では室内壁用のカビ取り剤など様々な種類が多く発売されている。

代表的な商品は浴室用を思い浮かべるかと思うが、実は市販のカビ取り剤の多くは、殺菌効果よりも漂白効果の方が強い。これはどういうことかと言うと、カビ菌の殺菌よりもカビ色素の除去に有効だということである。よってしつこいカビも綺麗な見た目にまでしてくれる。

カビの殺菌対象としては下記の図のように「胞子」と「菌糸」までであり、市販カビ取り剤で見た目が元通り綺麗になっても、商品に記載されている通り定期的な除去作業が必要となる。

カビの胞子

市販のカビ取り剤は一度で色素を除去できるので見た目が良くなるが、カビのプロが行う除去のような根本的な解決までは残念ながら出来ない。

そして市販カビ取り剤の使用を躊躇してしまう理由は、その強すぎる漂白成分である。主な成分である「次亜塩素酸塩(酸化剤)」というものが染料なども脱色するいわば漂白剤であり、役割には殺菌、消臭、強力な漂白効果があるが、強いアルカリ性の為、高い濃度で直接触れると、皮膚は化学熱傷という火傷のような状態に、洋服は脱色し繊維を傷めてしまう。また、ツンとした刺激臭が気分を悪くしてしまう場合がある。

何より怖いのが中途半端に薬剤を使用することで、カビが駆除されると危険を感じ、生命力を増して、これまで以上に活発に繁殖してしまうことである。

上記が、小さなお子さんやペットがいらっしゃる場合に使用に抵抗を持つ理由となっている。

 

洗剤の使用を控えるべき壁材とその理由

洗剤の使用を控えるべき壁材とその理由

和室に多く見られる砂壁、珪藻土、漆喰、繊維壁などの塗り壁には、先にお伝えした洗剤を使用した除去方法は控えるべきである。

塗り壁は水分を吸い込んでしまう為、洗剤が壁にそのまま染みこんでしまう。また液体で表面が剥がれてしまう場合もあるので、塗り壁のカビ除去は下手に手を出さないほうが良い。

どうしてもカビ菌の存在が気になり、業者が来るまでに応急処置をしたい場合のみ下記の方法がある。こちらはカビの色素は残るが、カビ菌の繁殖を一先ず抑制する殺菌方法である。

 【用意するもの】

・消毒用エタノール

・綺麗な布(雑巾やタオルでも良いが、目の細かな布が好ましい)

 【手順】

①エタノールでカビの飛散を防ぐ

まずカビの飛散を防ぐ為に、カビの発生している箇所と周辺の壁に消毒用エタノールをスプレーで塗布する。

②布でカビを優しく擦り取る

消毒用エタノールを十分に湿らせた布で、カビを擦りとる。強く布を当てすぎると壁の表面が剥がれてくるので注意する。

③再度エタノールで殺菌する

よく乾燥させた後、再度消毒用エタノールをスプレーで塗布し乾燥させる。

 

洗剤の種類別、特徴と効果を確認

洗剤の種類別、特徴と効果を確認

ここではご家庭にある様々洗剤の種類の特性についてお伝えする。これを知っておく事で、間違った使用での二次被害を防ぎ、日頃のお掃除に役立てていただきたい。

 ■中性洗剤…強すぎない洗浄力で除菌できる

中性洗剤はご家庭の中では主に台所用洗剤やおしゃれ着専用の洗濯洗剤である。

「中性」とは、油汚れ等に適したアルカリ性と、水垢汚れ等に適した酸性の、中間にあたる為、アルカリ性や酸性のような強い洗浄力はないが、その分、金属や塗装面、石材にも使えて変色も起こらないマイルドな洗剤である。

普段のお掃除では、水拭きではとれないフローリングについてしまった油汚れなども、薄めた中性洗剤で綺麗に落とすことができる。使い勝手が良く、肌や素材に優しいと覚えていただいて良い。初期段階のカビ胞子や菌糸に対しては除菌効果はある。

■アルカリ性洗剤…油や皮脂など酸性の汚れに効果あり

強力な洗剤の為、建材や人体にも少なからず影響を与える為、使用方法や頻度に注意していただきたい洗剤。台所のしつこい油汚れ等に効果的であり、使用した後は念入りな水洗いが基本である。既にお伝えしたように酸性の洗剤やその他酸性であるお酢、クエン酸などと混ざることで有毒ガスは発生し、これは命にかかわってしまう為、最新の注意をしていただきたい。

市販カビ取り剤にはアルカリ性洗剤の一種である塩素系漂白剤が主な成分のものが多く、強力な漂白で色素分解を行う。

 ■酸性洗剤…水垢や石鹸カスなどアルカリ性の汚れに効果あり

アルカリ性洗剤で記載した通り、こちらも混ぜるな危険の洗剤であり、各製品の注意事項を守って使用しなければ二次被害が発生する。

アルカリ性洗剤は酸性の汚れに対して効果を発揮するのに対して、酸性洗剤は、水垢や石鹸カスなどのアルカリの汚れに効果を発揮する。ただ強力な分、鉄を腐食させ、大理石などを痛めるので使用できる素材にも制限がある。アルカリ性洗剤と同じく記載されている使用濃度を超えないようにすることが大切である。

 

カビ除去は慎重に行うべき理由3つ

カビ除去は慎重に行うべき理由3つ

カビ菌に抵抗性をもたせてしまう

先述したように、カビ菌の種類によっては薬剤を使用することで、カビが駆除されると危険を感じ、生命力を増して活発に繁殖してしまうことがある。下記が家庭で発生しやすいカビの種類だが進行の具合でも薬剤での影響が変わってくるのがわかる。下記は住環境に見られやすいカビの種類とその特徴である。

カビの種類 特徴
黒カビ 住環境の至る所に発生し、空気中に多く、乾燥にも比較的強いう。職では薬剤に弱いが、繁殖うぃだすと薬剤に対して強い抵抗性を出す。むやみな薬剤使用によって逆に活発にさせてします危険性がある。喘息やアレルギーの原因になる可能性がある。
赤カビ 湿度が高い場所であればプラスチックや金属の細かな傷にも繁殖する。繁殖スピードは黒カビの10倍程のスピードである。
青カビ 有害なもの無害なものがあり、無外なものは主にブルーチーズ等である。中にはマイコトキシンというカビ毒を作り、ガンの原因になるともいわれている。
ススカビ 胞子が軽く、部屋の空気中に漂っている時間も長く、飛散しやすい。ススカビによる人体影響は、皮膚真菌症や角膜炎など発症頻度は低いものの、罹患すると怖い病気が上げられる。

カビ菌除去は単純な汚れ落としとは異なり、病原菌と同じように環境や進行具合によって適した処置を行わなければならない。

 

間違った使用法で二次被害

こちらも先述してきた内容であるが、異なる性質の洗剤を混ぜてはいけないという事は、多くの方が理解しているにも関わらず取り上げたのには理由がある。

混ぜた覚えがないのに、カビ取りをしていると手足がしびれ呼吸がしにくくなり…という事例が実際に起きているのは、例えば浴室用洗剤に多い酸性洗剤がわずかに浴室内に残っており、そこでカビ取り剤に多い塩素系が主な成分のものを使用することでも、有毒ガスが発生する。

カビ除去を市販のカビ取り剤で行う際には、必ず注意事項を読み、上記のように考えられる二次被害の要素はなくすことが大切である。

 

壁材にダメージを与える

カビの色素は、菌糸の外側に、顔にできるシミと同じメラニン系色素を持っており、これを素人で除去するには強力な漂白剤を用いる必要がある。根強い色素を除去する分、使用回数が増すごとに壁材や建材にもダメージは与えてしまう。

カビが出来たら強力な薬剤で除去!と建材や人体にとって軽じた方法を行うのではなく、もし環境的(湿気が篭りやすい)にも再発が余儀なくされる場合には、建物の寿命を守る為にも専門業者にカビ除去と共にカビ防止を検討していただきたい。

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専門業者に除去依頼を判断すべき目安とは?

専門業者に除去依頼を判断すべき目安とは?

カビ除去を行う選択肢としては下記の3つが考えられるが、最初にお伝えしたとおり、自分で行う除去は応急処置として考えていただき、面で発生している場合、また点であっても部屋のあちこちに発生している場合には、その空間全体に胞子が飛散している状態の為、カビのプロに早急に除去の相談をすることが賢い選択である。

選択肢3つのそれぞれの効果や影響をまとめたので見ていただきたい。こちらを見るといかにプロに依頼することのメリットが高いかがわかる。

 ■自分で市販カビ取り剤を使用して除去

殺菌…カビの「核」の除去はできない

見た目…強力な漂白効果で綺麗になる

人体や壁材への影響…使用を間違うと化学熱傷、有毒ガス発生、重なる使用で壁材劣化

カビ防止効果…なし

■自分で重曹やエタノールを使用して除去

殺菌…カビの「核」の除去はできない

見た目…根強い色素沈着は薄くなる程度

人体や壁材への影響…酸素系漂白剤の使用は手あれに注意

カビ防止効果…なし

■カビ除去の専門業者に除去してもらう

殺菌…カビの「核」まで除去してくれる

見た目…元通り綺麗にしてくれる

人体や壁材への影響…食品添加物以上のものは使用していない為安全

カビ防止効果…あり。環境にあった防カビを行ってくれる(保証あり)

実際にカビのプロによる除去の様子が下記である。

(カビ発生の様子)

(カビのプロによる除去の様子)

人体や建材にとっても安全な方法でここまで綺麗な状態にしてくれる。また除去だけでなくプロの防カビの技術は年数経過した後でも、除去の直後と同じ綺麗なままカビが生えることがない為、度重なる除去作業の必要がなくなる。

見落とし

また見落としがちなのが上記のような壁と天井、壁と床の角に線のように発生しているカビである。気付いた時には下記画像のように壁の内部までびっしり繁殖しており躯体までカビの住家になっている事例もあるのでこれを機会にお部屋の隅、角にカビが潜んでいないか見ていただきたい。

天井裏

 

依頼する前に知っておくべきカビ知識

カビが発生することで建物の寿命、そして大切な家族の健康にも関わる問題が起きてしまう。

カビの発生は下記の4つの条件が全て揃えば発生してしまう為、湿度管理とカビの栄養である埃や汚れを小まめに掃除することが習慣としては大切である。

①温度…5~45℃で発生し、20℃以上から活発に、28℃前後が一番盛んになる

②湿度…60%以上で発生し、80%以上となると猛烈な勢いで繁殖する

③栄養…埃、人間の垢などのたんぱく質汚れ、食品だけでなく、塗料なども栄養源となっている

④酸素

カビ除去を依頼した際には、依頼する前に自分で応急処置の殺菌を行った、または市販のカビ除去剤を先に使用していた場合には、その旨も伝えていただきたい。

カビ菌が今どのような状態であるかを知り、適切で効果のある作業行う上だけでなく、壁材にダメージがないかを知る上でも大切な情報である。

 

どのような業者に依頼するべき?

「カビ除去 業者」で検索をすると非常に多くの業者がヒットする。この中から信頼がおけて、また適切な除去と予防をおこなってくれる本当のプロの見分け方のポイント3つをお伝えする。中にはカビ菌や建材への知識が乏しいまま、色素除去のみを強力な薬剤を使用し、高圧洗浄で壁や建材を傷めてしまう業者も残念ながらいる。

①カビ除去を専門にした業者であるか?

「カビ」と一言で言っても先にお伝えしたとおり、種類や進行具合、周辺環境によって適した除去方法は異なる為、カビに対する豊富な知識が必要である。カビ取りを「洗浄」や「クリーニング」としてのみ考えているのではなく「生きている菌」の対応としてくれているかが重要である。

②人体の事もしっかりと考えた除去を行ってくれるか?

高圧洗浄による剥離洗浄、強い薬剤を使用した洗浄ではなく、「人が暮らす空間」という事をちゃんと考えて、人体への影響を軽視しない安全なものを使って対応してくれるかを確認する。健やかな暮らしを取り戻す為のカビ除去で人体への影響についてどう考えているか重要である。

③建材の事もしっかりと考えてくれているか?

人体と共に、建材へのダメージにも配慮しているかを確認する。部分だけでなく、建物全体の状況を見てくれるプロには安心して任せられる。

 

カビを放置すると人命に関わる話

カビを放置すると人命に関わる話

今回はカビと洗剤の対応や知識を紹介してきた。カビは発生すると正直なところ、ただの汚れを洗浄するのとはわけが違う為、素人では根本的な解決は困難である。困難なだけでなくむやみに強すぎる薬剤を使用して菌を刺激し、逆効果や二次被害が起きてしまわないようにしていただきたい。

カビが発生しないように湿度管理や小まめな掃除はもちろんのこと、

「壁にカビが生えている!」となった時には放置だけはしないでいただきたい。これが何よりも大切な心がけである。

カビを放置するということは、人命を脅かすものと同居していることである。

カビの種類の特徴でも紹介したとおり、アレルギーの発症や悪化、傷口から菌が入りこみ体内で繁殖することもある。

防げる被害が決して起こらないように行動していただきたい。

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株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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