壁紙にカビが発生した場合、単純に張り替えを行うだけでは、カビがすぐに再発する可能性が高い。これは壁紙の下にあるボードにもカビの胞子が付着している為である。
せっかく張り替えた壁がまたすぐカビに汚染されないように、
壁紙を張り替える前にしっかりとカビ菌を除去する必要がある。
カビを発見した際の正しい除去への行動と共に、カビ問題でもう悩まない為の
防止についてもお伝えしたい。
またこの記事を読んでいただいた後には、カビは放置せずに除去へ行動を移していただきたい。
カビは放置することで人体にも大きな影響を与えてしまうからである。
『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』
この記事読むことで理解できること
壁紙にカビが生えたら行うべき行動とは
壁紙にカビを発見した場合、カビは栄養源となる接着剤や建材を求めて壁紙の下にあるボードにまで繁殖を進めようとする。その為、例え下のボードに色素沈着がなくとも、ボードにまでカビ胞子がくっついていると考えて良い。よって壁紙にカビが発生した場合にはボードも対処の範囲である。
もしカビ菌をボードに残したまま壁紙のみ張り替えてしまえば、再発した場合に発見が遅れて除去が困難になる。早期の段階で確実な除去を行い、二度手間や費用をかけないようにしていただきたい。それでは一番確実に壁紙とボードのカビを除去する行動を順番にお伝えする。
①菌の飛散防止を行う
まずは、壁の表面の胞子がこれ以上飛散しないように、その胞子を吸い込んで健康を害さないように菌の飛散防止を行う。
使用するものは消毒用エタノールがおすすめである。
カビ繁殖が進行している場合には、市販のカビ除去剤のむやみな使用は控えていただきたい。カビ菌の種類によっては強力な除去剤の刺激で、逆に生命力が増し、繁殖を増長する結果となることがある。特に黒カビは初期では薬剤に弱いが、繁殖が進んだ状態であれば、薬剤に対して強い抵抗性を出すといわれている。
【エタノールでの殺菌方法】
雑巾に消毒用エタノールを拭き付けて、カビにゆっくりと当てる。カビの胞子が飛散しないように丁寧に拭き取っていくように手を動かす。また付近に家具があればカビが発生していないか確認し、同じようにエタノールで殺菌を行う。
②カビ除去の専門業者に相談する
カビ除去は生きた菌が相手の為、安全で確実な除去を求めるのであれば、カビの専門業者に依頼することをおすすめする。
カビ除去の方法は大きく3つ考えられる。
市販のカビ除去剤を使用して自分で除去、ハウスクリーニングに依頼して除去、カビ除去専門業者に依頼して除去、それぞれのメリット・デメリットをお伝えする。
なぜ専門業者に依頼することをおすすめするかは、下記をご覧いただければ一目瞭然である。
【市販のカビ取り剤のメリット・デメリット】
■メリット
・価格が安く済む
・思った時にすぐ使用できる
■デメリット
・殺菌効果より漂白効果の方が高く、カビの菌核を分解(殺菌)できない
・室内壁用のものにも漂白剤が配合されているものが多く、脱色変色を起こす可能性がある
・塩素系漂白剤が配合されている場合には、臭いが残ることや、肌に付着するとダメージを受ける
・カビ菌の種類によっては薬剤によって菌を刺激し、繁殖を増殖させることがある
【ハウスクリーニングのメリット・デメリット】
■メリット
・他のクリーニングと併用して依頼することで値引き交渉ができる可能性がある。
■デメリット
・クリーニング業者は、塩酸を水希釈した「酸洗い」か、高圧洗浄による「剥離洗浄」が主体で、建材へのダメージや人体や環境への影響が生じる可能性がある。
・カビ菌の種類によっては薬剤によって菌を刺激し、繁殖を増殖させることがある
【カビ取り専門業者のメリット・デメリット】
■メリット
・カビ菌の種類、進行状況、原因を分析してベストな方法で除去してくれる
・使用する洗浄剤は厚生労働省が指定する食品添加物以上のものを使用せず安全性が高い
・汚れだけを化学反応で分解除去するため、建材を痛めることがない
・除カビだけでなく、防カビもしっかりと行ってくれる
・保証がある
■デメリット
・丁寧で確実な仕事をしてくれる分、自分で行うより費用はかかる
市販のカビ取り剤や、ハウスクリーニングでのカビ除去では根本的な解決であるカビ菌の核まで除去し再発防止の防カビを行うことは難しく、除カビだけを見ても、効果はカビ取り専門業者に依頼するのと比にならないと言っても過言ではない。
専門業者の除カビの方法とは?
こちらの図は専門業者によるカビ除去の効果を表している。
カビは「核」「菌糸」「胞子」があり、胞子を伸ばして糸状の菌(菌糸)を張り巡らせるように繁殖している。カビを完全に除去するには「胞子」「菌糸」だけを除去してもすぐに再発するため、「核」に働きかけて除去することが重要である。
市販のカビ除去剤でよく見かける「根こそぎ除去」の対象は、残念ながら胞子と菌糸のみであるため、1ヶ月に1回の使用など定期的な使用が推奨されている。
最初から核を除去することで、定期的な除去作業の必要はなくなり壁材や建材へのダメージ、費用や手間も重なることがない。
この「核」の除去を、カビ除去のプロは厚生労働省が指定する食品添加物以上のものは使用せず、人体や建材にも安全な洗浄剤を用いて、化学反応で分解除去している。
この洗浄剤は下記の項目をクリアしたものとされている。
■人間の駆虫薬としてもアメリカとヨーロッパで10年の使用実績がある。
■臭気・味がなく眼や皮膚を刺激しない。経皮毒性も実用上心配がない。5年以上の蓄積毒性の試験で無害と認められている。
■動物実験において(約200種の動物に対して)安全を確認している
■被験者約200名において、1日1人あたり4gの内服を続け、2年経過後もまったく身体的な異常が発生しない。
■世界中の主要国でカンキツ・バナナ・リンゴなどの防カビ処理剤として登録され、使用されている。
この洗浄剤を有効に使用するにはカビ菌の種類、繁殖状況、発生箇所の素材(壁材)を調査し、適切な除去方法を確定する必要があるため、医療と同じく専門的な知識と経験が必要である。
除カビ・防カビの相場
業者に依頼する際に気になる費用の面を紹介する。カビ除去や防止の価格は「1㎡あたり○円」と示されることが多い。
とは言え、カビの繁殖具合やその他の汚れの状況、また地域によっても費用は変動するため、
見積もりが出て、気になる箇所があれば何故この価格となっているかを聞き、不安を抱えたままではなく、納得して進めていただきたい。費用が妥当かどうかの目安として、下記の相場を参考にしていただきたい。
内容 | 1㎡あたりの費用 | |
壁、天井、その他 | 除カビ、殺菌 | 1500円~ |
除カビ、殺菌、防カビ | 3000円~ | |
外壁 | 除カビ、殺菌 | 1500円~ |
除カビ、殺菌、防カビ | 3000円~ |
基本的に上記に出張費、消費税が加算される。また養生費などの別途費用が含まれているか、そうでないかも見積もりの段階で内訳を確認していただきたい。
価格相場表を見ていただいてもわかるように、除カビのみか、防カビをセットで行うかで費用は異なる。防カビ単体よりも一緒に行う方が、単純に手間が減少されてお得である。
カビの専門の業者であれば、様々な相談やアフターサービスもあるため安心できる。また作業時間は、行う範囲や状況で様々であるが、基本的に作業している部屋以外は普通に過ごすことができる。
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自分でカビ除去と壁紙の張り替えは出来るのか?
壁紙のカビは、下のボードへの殺菌も必要であり、また繁殖が進んでいた場合には、ボードの裏側にまでカビが伸びている可能性もある。明らかにボードにもカビがびっしり生えている場合には、家族の健康と建材を守るためにも、すぐに専門業者に除去を頼みたい。
しかし、カビ繁殖が初期段階(小さな点など)であり、壁紙の表面にうっすらと付着している段階であれば、自分でなんとかしたいと考える方もいる。その場合のカビ除去と壁紙の張り替え方法についてお伝えする。
初期段階でのカビ除去方法
今から紹介する方法はカビ発生が壁紙表面からであり、裏側や下にまで達していない初期段階での発生に関して効果がある。またこの方法は小さなお子さんやペットがいる、また市販除去剤の臭いが苦手な方、使用に抵抗があるかたにも安心して行える方法である
よって強力な漂白剤を使用しないため、カビの色素沈着を完全に取るのではなく、実害を防ぐための殺菌を一番の目的にしている。
色素沈着が気になるが、強い漂白剤を使用したくない方は、後に初めてでも出来る部分的な壁紙の張り替え方法を紹介しているので参考にしていただきたい。
【用意するもの】
・重曹
・酸素系漂白剤(衣類用粉タイプ)
・消毒用エタノール
・ぬるま湯
・メラミンスポンジ
・ラップまたはキッチンペーパー
・新品の雑巾(3枚)
・小皿またはカップ状の容器
【手順】
①重曹ペーストを作る
容器に重曹を入れて、そこにぬるま湯を少しずつ加えながら、固めのヨーグルト状にする。さらに酸素系漂白剤をペーストに加えて混ぜ合わせる。
②エタノールで殺菌する
雑巾に消毒用エタノールを拭き付けて、カビにゆっくりと塗りつける。カビの胞子が飛散しないように丁寧に拭き取っていくように手を動かす。
拭き取れないカビ汚れはメラミンスポンジで擦って落とす。メラミンスポンジを使用した後は、菌や汚れを含んだ粉が出てくるので、掃除機で片付ける。(掃除機は殺菌したカビのみに使用すること)メラミンスポンジ使用後は、もう一度、消毒用エタノールで表面を拭き取る。
③重曹ペーストを塗る
エタノール乾燥後、重曹ペーストをカビに塗り、上からラップをかけて3時間程そのままにしておく。3時間後、ラップをはがし重曹ペーストをしっかりと拭き取る。
④乾拭き&後片付けをする
最後に乾拭きを行う。完了したら、カビ菌を残さないように、再度作業周辺を掃除機で片付ける。
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部分的な壁紙張り替え方法
続いてはカビが発生した壁紙をはがし、ボードを殺菌して、補修する方法を紹介する。これも小さな点でカビが発生しているなどの初期段階にのみ効果がある。
【用意するもの】
・新しい壁紙
・ハケ
・地ベラ
・カッター
・消毒用エタノール
張り替え用の壁紙は、アマゾンなどでも手に入る。一般的に多く使用されている壁紙柄を少量など選べる商品もある。また壁紙専門店であれば無料サンプル請求もできる。実店舗であればホームセンターや東急ハンズなどでも店舗によって異なるが修繕用やロールでも取り扱っている。
【手順】
①カビの状況を確認する
まずはカビが壁紙の下のボードにどれぐらい繁殖しているか確認する必要がある。カビ発生箇所の壁紙にカッターで「L」の形に切り込みの筋を付けて壁紙をめくり、下のボードを確認する。
この時点でボードにもしっかりとカビが繁殖している、色素沈着している場合には、壁の裏側まで除去作業しなければならないため、作業を止めて専門業者に相談する方が良い。もしも壁紙の表面のみで壁紙の裏地にカビが見られない場合には、壁紙をはがす作業に進む。
②壁紙をはがす
壁紙を張りかえる範囲を決める。この時、カビが発生している箇所よりも一回り大きく「四角」で切り抜く。ボードから上手く剥がせずに壁紙が残ってしまった場合は、後の殺菌の際に剥がしていく。
③殺菌する
消毒用エタノールでボードと周辺の壁紙を殺菌し、完全に乾かす。この時剥がした範囲のボードに壁紙が残っている場合は、消毒用エタノールの吹き付けでふやかすと取り除きやすい。
④新しい壁紙を張る
四角の形で剥がし取ったサイズよりも、一回り大きな四角のサイズにカットした新しい壁紙を用意する。壁紙はのり付きのものがおすすめである。これであればシールのようにすぐ貼ることが出来る。
切り取った範囲よりも一回り大きいサイズの壁紙を、中央合わせで張り付けて、中心から外側に向けてハケを使い空気を抜いていく。
⑤壁紙をカットする
この段階では、壁に新しい四角い壁紙が絆創膏のように上から張られているだけの状態である。元々壁に貼ってある壁紙と、新たに上から大き目に張った壁紙が重なっているラインに、地ヘラを定規の様にあてて、2枚の壁紙をカッターで同時にカットする。
⑥下の壁紙を取り除く
切りしろ(四角の枠)を取り除く。元々の下側の壁紙もカットされている為、これも取り除く。この時、新しく貼った壁紙がずれないように注意。
下側の壁紙が取れたら、継ぎ目をローラーで押さえ、新しく張り込んだ壁紙全体をしっかりと圧着する。
継ぎ目が気になる場合にはジョイントコークという継ぎ目を埋めるアイテムも販売されているが、壁紙にあった色を見つけるのが困難な場合には、ベビーパウダーを継ぎ目部分にはたくと目立たなくなる。
浮き上がった壁紙の裏側はカビや害虫の巣
画像は壁の奥深くまでカビが繁殖している様子である。
最初は小さなカビの発生でも、放置しておくことで接着剤や塗料、そして建材も栄養にしてカビは家全体に住家を広げていく。
カビが色素沈着のみであれば見た目だけの問題かもしれないが、異臭を放ち、人体に悪影響を確実に与える。さらにはカビを餌とするダニや害虫も集まってくる。
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小さなお子さんやペットが近づいてはいけない理由
カビによって起こる被害は、原因不明の頭痛・微熱、アレルギーの発症・悪化、皮膚炎だけでなく、カビの胞子が、免疫力が低下している状態の時に体内に入ると、そのまま住み着いて繁殖し命にかかわる病気、真菌症を引き起こす事がある。
真菌症にはカンジタ症、クリプトコックス症、アスペルギルス症、ムコール症などがあり、代表的なものでは赤ちゃんのオムツカブレなどのカンジタ症である。
カビは誰もが注意すべき問題であるが、免疫力の低い小さなお子さん、妊婦の方、お年寄りの方は特に注意していただきたい。
もしも赤ちゃんが壁のカビに手を触れて、それを口に持っていけばどうなるだろうか。
ペットが壁のカビに鼻を近づけてそのまま舌で舐めてしまったらどうなるだろうか。
ただでさえ空気中に舞うカビ胞子の吸い込みに注意するべきところを、免疫の低い小さなお子さんが直接体内に菌を入れ込んでしまう可能性を考えると、壁カビの放置は出来ない。
除去を行わずにカビを隠してはいけない理由
またカビの間違った対策として耳にするのが、カビを壁紙や塗料で「隠す」ことである。
一時の見た目を優先してしまい、ボードにもカビが生えているのに、しっかりと除去せぬまま壁紙のみ張り替える、カビの上から塗料で隠してしまうなどは、良いことは見た目が一時良くなる以外はデメリットばかりである。
壁紙や塗料でカビに蓋をしている分、換気なども効果がなく殺菌もできない。恐ろしいのはカビ繁殖の状況がわかわらず、気付いた時には大掛かりな施工が必要とり、除去やリフォームに費用がかかることである。
カビは見て見ぬフリをすることで、後に待っている代償は大きい。
知っておこう!壁紙にカビが生える原因と対策
カビ発生条件は、温度が5~45℃、湿度が60%以上で発生、後は酸素とカビの栄養分があればどこにでも繁殖すると思っていただいてよい。
カビの栄養分とは、埃やたんぱく質汚れだけでなく、先述している通りの壁材や接着剤、塗料、建材そのものを栄養にして繁殖する。では壁紙に発生するカビの原因は具体的にどういったものか?予防の為に知っておきたい。
表面の汚染
カビは割と何でも栄養にするとはいっても、やはり壁紙の表面に汚れが付着していれば、栄養をこちらから提供していることになる。
特に人間の垢などのたんぱく質汚れはカビにとって高栄養源のため、電気スイッチ付近や戸を開ける際に手を触れる壁の手垢、キッチンまわりの油汚れ、煙草のヤニ、天井と壁の角に付着した埃、この状態で湿度が60%を超えた状態が持続すればカビは発生する。
【対策】
カビの高栄養源となるたんぱく質汚れの代表である手垢は、ゴシゴシと擦り落そうとすると、壁紙の凹凸に入り込み、汚れが逆に浸透してしまう。
おすすめ掃除方法は重曹と炭酸水を水で溶かしたものをスプレーし、アクリルタワシや、アクリル毛糸を編んだもので優しくふき取ると綺麗に落ちる。さらに壁紙で一番汚れがたまりやすいのが、壁と床の間にある化粧材、幅木(はばき)と壁の接地面である。ここには埃が付着しやすく取れにくいため、雑巾の角や綿棒で埃がたまり、固まってしまわないようにすると良い。
風通りの悪さ
換気は意識的にされている方も多いが、家具と壁のすき間の換気はされているだろうか。壁紙のカビ発生が一番多い箇所は、家具の背面の壁紙である。大き目の家具だけでなく、小さな棚やボックスの裏も要注意である。小さなボックスなどはすぐに動かせるからと、うっかり壁につけて置いてしまう事が割と多い。一度家の中の小さな家具を動かしてみていただきたい。
【対策】
家具と壁の間は5㎝開けて設置していただき、小さな家具に関しては定期的に動かして掃除しやすい配置や状況にして、裏にたまる埃を小まめに取り除ける状態にしておきたい。
高温度・高湿度
カビ発生の原因は、雨漏りや結露など具体的な起因は様々であるが、どれも高温度・高湿度であるかどうかが決め手となる。先述したようにカビは温度5~45℃で発生するが、20℃以上から活発になり、28℃前後が一番盛んになる。湿度は60%以上で発生し、80%以上になると猛烈な勢いで繁殖する。
【対策】
室内の湿度管理は体感では曖昧すぎるので、湿度計を用いて湿度管理を行っていただきたい。
エアコンの除湿機能だけでは、脱衣所や玄関回りなど除湿しきれない箇所ができてしまう。持ち運びできるコンパクトな除湿器も、家の状況に合わせて検討していただきたい。
防カビ剤配合の壁紙接着剤の効果とは?
例えば、通常の内装業者にカビ防止の依頼をすると、「壁紙の接着剤に防カビ剤が配合されているので安心してください。」と返答があるかもしれない。
しかし、のりに対して防カビ剤はほんの少量しか入れることができない。多く防カビ剤を入れると接着性に問題が起こるため、壁紙用の接着剤における防カビ剤とは、のり自体が腐敗しないようにするためのものと思っていただきたい。よって残念ながら壁紙全体の防カビ効果は得られないと考えてよい。
壁紙全体に防カビで事前予防を行いたい、再発を防ぎたい場合には、やはりカビの専門業者に環境を調査してもらった上で行ってもらう方法が確実である。
下記は専門業者による防カビの効果の様子である。
見落としがちな壁紙のカビ発見ポイントをチェック!
壁紙にカビを発見した場合、カビが発生する条件がその空間で揃っていたことになる。小さな点のみでの発見であれば自分で除去できるかもしれない。専門業者に依頼するにしても範囲を最小限で抑えて防カビも出来る。見逃してしまいがちな壁紙のカビ発生ポイントをお伝えするので、カビを見つけた際には、見逃さないようにしていただきたい。
□ハンガーラックを置いている背面の壁紙
□1年間動かしていない家具の背面壁紙
□台所まわりの床、天井と壁の角や接地ライン
□炊飯器やレンジ、オーブン等の周辺の壁紙
□鉢植えの植物、水槽(熱帯魚)がある周辺壁紙
□部屋干しを行う箇所の壁紙
□脱衣所の壁紙
□お手洗いのタンクや棚の周辺壁紙
□ベッドが隣接している壁紙
一番カビが発生しにくいのは、当たり前であるが壁紙の前に何もない状態である。よってカビは見つけにくい。必ず壁紙の前に何か置く時にはどんな小さな物でも5㎝は離すことを覚えておいていただきたい。
壁紙を張り替える際にもカビをチェック!
壁紙のカビは見た目にも不快ではあるが、見た目を優先して漂白を優先するのではなく、実害を防ぐ殺菌を優先して動いていただきたい。
また壁紙のカビを発見するタイミングの多くは、大掃除や模様替えの時と、壁紙の張り替えと時である。壁紙張り替えの際には、表から見えなかったボードからのカビに気付くことがある。
またカビは表面に出てきていないが、壁紙が浮いている、めくれているなどはボードにカビが発生している可能性が大きい為、必ず確認していただきたい。
最初に紹介した、壁紙カビを発見した際の行動で、気がかりなカビ問題をスッキリ解消していただきたい。
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