そのままは危険!和室の壁カビを正しく除去する方法

そのままは危険!和室の壁カビを正しく除去する方法

「和室の壁にカビが!」こうなった場合、放置だけは絶対にしてはいけない。

放置しておくと、カビは塗料や建材も栄養にして壁の奥深くまで繁殖していく。

何より、カビが原因で起こる被害は、アレルギーの発症、皮膚炎、免疫力の低下、体内に入り、そのまま住み着いて繁殖すれば命にかかわる病気を引き起こす。

免疫力の低い小さなお子さんがいれば尚更すぐに行動していただきたい。

状況確認し、カビが初期でなければ専門業者へ、初期であればまずは応急処置の方法がある。

 

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

和室のカビを放置した場合の恐怖とは?

カビ発生の画像を見ていただいてもわかるように、部屋の印象を悪くするだけではなく、そのままにしておく事で、壁の内部まで繁殖を進め、壁の内側、躯体にまでびっしりとカビが支配する。これが、他の汚れのように見た目だけの問題とは考えてはいけない。カビを放置して起こる最大の問題は人体への影響である。

 

身体的・精神的被害から、最悪の場合命にかかわる

カビによって起こる被害は、原因不明の頭痛・微熱、アレルギーの発症・悪化、皮膚炎だけでなく、カビの胞子が、免疫力が低下している状態の時に体内に入ると、そのまま住み着いて繁殖し命にかかわる病気、真菌症を引き起こす事がある。真菌症にはカンジタ症、クリプトコックス症、アスペルギルス症、ムコール症などがあり、代表的なものでは赤ちゃんのオムツカブレなどのカンジタ症である。全身にカビがまわると手の施しようがなく、体内を蜘蛛の巣で覆ったような状態になると言われている。

また身体的な部分だけでなく、精神的被害として、ストレス、うつ、不安症などの原因も挙がっている。特に免疫力が低い小さなお子さん、お年寄り、そして妊婦さんがいらっしゃる場合は要注意だ。

 

一部の建材被害だけでなく、建物全体の寿命に関わる

カビは建材や塗料、接着剤なども栄養にして繁殖を行っている。家はカビの栄養の塊と言っても過言ではない。カビの繁殖を放置しておくと、ゆくゆくは壁の防水性能も低下し、建物全体の劣化を進ませる原因ともなる。

 

カビの繁殖と共にダニも増加する

ダニの中にはカビを餌にしている種類も多く、またカビの好む環境(高温・高湿・汚れ)はダニも好む環境と一致している。餌であるカビが繁殖すればダニも活発になり、これによっても人体被害が発生する。

 

除去が困難になり、大掛りな施工が必要になる

カビをそのままにしておくだけでなく、市販のカビ取り剤を何度も使用することで、逆にカビ菌に抗体ができる、又は勢力を増すなどの事態に陥る。一見綺麗になったと思っていたら気付けば壁の奥深く、そして部屋全体にカビ菌が充満しているという事態を起こす。

市販のカビ取り剤には殺菌よりも漂白の方が強いものが多く、一見除去できたように感じるが、根本的な除去は難しいとされている。

 

~応急処置編~和室の壁カビを除去する方法

~応急処置編~和室の壁カビを除去する方法

カビの発生が人目でわかる場合には、カビ取りの専門業者に相談するのが一番の対応である。しかし何とか応急処置だけでもすぐに行いたい場合は下記の方法がある。

すぐに専門業者に相談するか、まずは応急処置を行うかの判断基準は、カビの発生が一箇所のみであり、点での発生である場合は応急処置で様子を見て、大きく面で発生している場合は業者に相談する事が、ベストな対応である。

 

クロス壁の応急処置

クロス壁の応急処置

市販のカビ取り剤の中でも、クロスに使用できると売り出されている商品もある。しかし、市販のカビ取り剤の多くに入っている水酸化ナトリウムは、完全に乾いても、再度水に溶けると強アルカリになる。強アルカリは皮膚の表面を溶かす作用がある。

市販のカビ取り剤を壁に使用し、乾燥後であっても塗れた肌で触れると皮膚の表面が溶けてしまう事態となる。

よって今回紹介する応急処置は、市販のカビ取り剤を使用しない出来る限り完全な方法を紹介する。

【用意するもの】

・重曹(適量)…汚れを分解する効力がある

・酸素系漂白剤(衣類用粉タイプ)(適量)…色素を分解し、除菌・消臭の効力もある

・消毒用エタノール(適量)…カビの細胞を破壊する効力がある(殺菌効果)

・水(適量)

・メラミンスポンジ…白く消しゴムのような見た目で、家至る箇所のお掃除に活躍してくれる。

・ラップまたはキッチンペーパー(適量)…適量

・新品の雑巾(3枚)

【今回使用する酸素系漂白剤】

出典:https://amzn.to/2qLdEvd

 

 

【今回使用する消毒用エタノール】

出典:https://amzn.to/2Hm37wP

 

■手順

①重曹ペーストを作る

重曹ペーストの作り方

重曹を容器に入れて、そこに水を少しずつ加えてペースト状にする。これは壁に塗りつけるので、水っぽくならないように調整しながら、固めのヨーグルト状にすると良い。

重曹ペーストが出来たら、カビの色を落とす為に酸素系漂白剤をペーストに加えて混ぜ合わせる。

ちなみに漂白剤は塩素系と酸素系があり、塩素系は強い漂白効果がある分、クロスの脱色や変色を起こす可能性が高い。よって塩素系よりも漂白効果は弱いが、脱色変色の心配の少ない酸素系を使用する。

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

 

②エタノールでカビを殺菌する

エタノールでカビを殺菌する

綺麗な雑巾に消毒用エタノールを付けて、カビが発生している箇所にゆっくりと塗りつける。この際にカビの胞子が飛散しないように意識して、綺麗に拭き取っていくように手を動かす。

エタノールで拭き取れないカビが残ればメラミンスポンジで擦って落とす。メラミンスポンジを使用した後は、菌や汚れを含んだ粉が床に落ちている為、掃除機を使って片付ける。(エタノールで殺菌したカビではなく、生きたカビは掃除機で吸うことで飛散させてしまうので殺菌したカビのみに掃除機は使用する)

メラミンスポンジ使用後は、もう一度、消毒用エタノールで表面を拭き取る。

 

③重曹ペーストを塗り、汚れを分解する

重曹ペーストを塗り、汚れを分解する

エタノールが乾くまで待つ。乾燥後、事前に作っておいた重曹ペーストをカビ発生箇所に塗っていき、上からラップをかけて3時間程そのままにしておく。3時間後、ラップをはがし重曹ペーストをしっかりと拭き取る。

 

④乾拭き&後片付けをする

乾拭き&後片付けをする

最後に壁が湿った状態にして終わらせず、必ず乾拭きを行う。湿った状態にしておくと、残ったカビ菌の増殖を進めてしまうので最後までしっかりと。完了したら、カビ菌を残さないように、再度作業周辺を掃除機で片付ける。

■ポイントと注意点

・手順③に入る前には、②で使用したエタノールが必ず乾いてから行うこと。

・消毒用エタノールは引火しやすいので、キッチンまわりの壁紙に施す場合は火気に絶対に近づけないよう、細心の注意を払う。

・エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールの2種類あるが、消毒用エタノールを使用する。無水エタノールは濃度99%、消毒用は濃度80%であり、無水エタノールの方が殺菌効果は強いように感じるが、無水の状態では殆ど殺菌効果はない。

・無水エタノールしか無く、代用したい場合は、無水エタノールが80%の濃度になるように水薄める。水は水道水だと変質しやすいため、精製水を使用する。

 

塗り壁の応急処置

塗り壁の応急処置

和室に多く見られる塗り壁は、砂壁、珪藻土、漆喰、繊維壁と様々だが、これらの壁にカビが発生した場合の対処は非常に難しいとされている。塗り壁は水分を吸い込んでしまう為、先に記載したとおり、水酸化ナトリウムが入った市販剤を使用すると壁にそのまま染みこんでしまう。また液体で表面が剥がれてしまう場合もあるので、正直塗り壁のカビ除去は下手に手を出さないほうが良い。どうしてもカビ菌の存在が気になり、業者が来るまでに応急処置をしたい場合のみ下記の方法がある。こちらはカビの色素は残るが、カビ菌の繁殖を一先ず抑制する殺菌方法である。

■用意するもの

・消毒用エタノール(適量)…カビの細胞を破壊する

・綺麗な布(雑巾やタオルでも良いが、目の細かな布が好ましい)

■手順

①エタノールでカビの飛散を防ぐ

まずカビの飛散を防ぐ為に、カビの発生している箇所と周辺の壁に消毒用エタノールをスプレーで塗布する。

②布でカビを優しく擦り取る

消毒用エタノールを十分に湿らせた布で、カビを擦りとる。強く布を当てすぎると壁の表面が剥がれてくるのでので注意する

③再度エタノールで殺菌する

よく乾燥させた後、再度消毒用エタノールをスプレーで塗布し乾燥させる。

 

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

このような場合はすぐに!専門業者に相談を

このような場合はすぐに!専門業者に相談を

お伝えした応急処置を行った後、暫くしてすぐにまたカビが発生しているようであれば専門の業者に相談する。もしも下記に当てはまる場合は応急処置後の様子を見ずに相談することをおすすめする。

■カビが点での発生ではなく面である

■カビが点での発生だが、壁のあちこちに点在している(室内全体にカビ胞子が充満)

■カビが生えているのが塗り壁である

■環境的に除湿が難しく、湿度が高くなりやすい

■カビ発生の室内で過ごす人に小さなお子さんやお年寄りの方がいる

■以前、市販のカビ取り剤を使用しており、使用後暫くしての再発である

 

~プロに依頼~和室の壁カビを除去する方法

先ほどより「カビ取り専門の業者に依頼する。」と記載しているが、何故カビの除去はハウスクリーニング屋や便利屋等ではなく、カビ取りの専門業者に頼むべきなのか。その理由をお伝えする。これはカビ除去の依頼が満足いくものにする為の、一番大事な項目である。

 

何故カビ除去は専門業者に頼むべきなのか

カビには多くの種類があり、カビが生えた場所や建材によって対策が異なる場合がある。

大量にカビが発生してしまった場所に対しては徹底した除カビを行わなければいけない。

中途半端に強力な薬剤に手を出すと、カビの生命力は増し、これまで以上に活発になる可能性もある。

そしてクリーニング業者は「汚れ」を落とす専門であり、「カビ菌除去」の専門ではない。

クリーニング業者は色素沈着を落とす事を目的としており、塩酸を水希釈した「酸洗い」か、高圧洗浄による「剥離洗浄」が主体となる。この方法はカビの根本的な問題解決にはならず、また強力な薬剤使用は、建材や人体にダメージを与えかねない。

カビ菌はむやみに取り除こうとすると、抗体を持ち、繁殖を増長させ、胞子を飛散させてしまう為、カビ除去には専門的な知識と経験を持つ専門業者に依頼する必要がある。

 

相談~除去完了までの流れ

専門業者に依頼する際の大きな流れは【相談→現地で状況確認・見積り→施工開始→仕上がり確認→完了】となる。相談~完了までの流れと共にチェックポイントをお伝えする。

【相談】

カビ取りの専門業者に依頼をする際、さらにどのような洗浄剤を使用するかも確認してほしい。人体の事を一番に考えている業者の中に、食品添加物以上のものを使用せず、安全性が高い洗浄剤を用いているところがある。これは除去したいカビや汚れだけを化学反応で分解除去できるものである。このような方法を取っている専門業者に是非依頼したい。

(チェックポイント)

■除カビ・防カビの専門業者であるか?

■建材への知識と配慮があるか?

■人体へ配慮した洗浄剤を使用しているか?

■今までの施工の様子を確認出来るか?

【現地で状況確認】

カビがどこに、どれだけ発生しているか。壁材・建材は何か。また目に見えて発生している箇所以外に胞子が飛散していないかを確認し、除去方法を考案してくれる。発生原因も追究してくれる為、同時に防カビに対しての対策も考えてくれる。

(チェックポイント)

■目に見えるカビはまだ無いが、湿気がこもりやすく気になる箇所があれば伝える

■以前に市販のカビ取り剤を使用している場合は必ず報告する

■エタノールを使用し、応急処置を行っている場合は、いつ頃行ったか報告する

【見積り書の確認】

現地での状況確認から必要な除カビ・防カビ内容と価格が記載されている。現地での調査の後、そのまま現地で見積りを出してくれることがほとんどなので、不明点などはその場で確認する。

施工内容、見積り内容に納得がいけば依頼確定をする。

(チェックポイント)

■除カビの対象がどの範囲(壁)かをしっかりと確認する

■防カビ対応はどのように考えられているか?

■別途費用(養生費など)は必要なもので書かれているか?

■保証の基準はどのようになっているか

■不安な点や質問などに丁寧な回答があるか?

【施工開始~仕上がり確認】

施工を行う前に、もう一度流れの説明がある。施工前の状況を写真に収めておくと違いがわかる為撮影しておいても良いだろう。仕上がり完了後にも説明があるので、不明点は恥ずかしがらずに聞いておく。

(チェックポイント)

■事前に聞いていた方法で施工が開始されているか?

■手入れや、今後の保証についての内容を最終確認する

 

和室の壁カビに行ってはいけないこと

和室の壁カビに行ってはいけないこと

何度もお伝えするが、カビに対してむやみに強力な薬剤を使用してはならない。その他和室の壁カビに対して絶対にやってはいけないことをまとめてお伝えする。

■浴室用カビ取り剤等、強力な薬剤の使用

■応急処置で紹介した消毒用エタノールも、過剰に吹き付けない(表面剥がれの原因)

■徹底的な除カビを行わずに上から塗装する

■壁カビを放置

上記の事柄は本来の目的である、「健康で安心できる暮らし」から離れていく行為である。

 

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

カビは何故生える?知っておくべき原因

カビは何故生える?知っておくべき原因

何より、カビは出来る限り発生しない方が良い。壁に防カビの処理を行う事は非常に有効であるが、それだけでは事足りない。カビはなんでも栄養にして発生の機会を狙っている。

しかし、私たちがカビの発生条件で阻止できるものが一つだけある。

 

カビ発生予防の基本は湿度調整

カビ発生の条件は下記の4つである。

温度…5~45℃で発生し、20℃以上から活発に、28℃前後が一番盛んになる

湿度…60%以上で発生し、80%以上となると猛烈な勢いで繁殖する

栄養…埃、人間の垢などのたんぱく質汚れ、食品だけでなく、塗料なども栄養源となっている

酸素

どれもすぐに揃ってしまいそうなものばかりである。

しかし、この中の1つでも条件が揃わなければカビは発生しない。温度は人間の快適を求めると5℃以下や45℃以上に設定するのは無理である。酸素も同じく無理。栄養源は小まめな掃除で減らせそうだ。湿度はどうだろうか。

そう、私たちが事前にカビを食い止めるには「湿度」を60%にしない事が一番の策である。

 

湿気調整であれば換気・除湿機の設置で行える。後は栄養源を出来るだけあたえないようにする。

 

カビ発生を抑える具体的な予防法!

カビ発生を抑える具体的な予防法!

湿度調整は換気・除湿機能で行うが残りの栄養源を減らす方法を具体的に紹介する。カビは埃が大好きである。埃はカビの栄養源となるだけでなく、空気中の水蒸気を保持し、保湿しながら留まる。よって埃が溜まりやすい部屋の角や、床に近い壁にカビは集中して発生する。

和室ならではの有効な掃除方法を是非実践して、カビ対策と共に気持ちよい和室空間を維持しよう。

 

和室ならではの掃除術

■襖や障子の敷居のほこり

襖や商事の敷居は、凹んでいるレールに埃がたまりやすい。この部分の汚れを防ぐには、常時、敷居に3、4本輪ゴムを置いておくと、開け閉めする際に輪ゴムが転がって埃をからめてくれる。輪ゴムの汚れが目立ってきたら新しいものに取り替える。

※開閉する際に、気持ち扉を持ち上げるようにすると、輪ゴムが襖や障子の下に入り込みやすい。

 

■襖や商事のチリ汚れ

襖や障子の敷居の溝に入り込んだチリ汚れは、ひどくなると固くこびりついて掃除が大変である。対策としては敷居をロウでコーティングをしておくと良い。ロウソクを敷居に押し付けてロウを塗ることで、汚れは拭き取りやすくなる。

 

■障子の桟の汚れ

和室の中で特に埃で汚れやすいのが障子の桟である。狭い場所なので埃を取るのも大変だが、有効な方法としては桟にマスキングテープを貼っておく方法がある。水平の桟のみにマスキングテープを貼り、埃がたまったら張り替える。最近では和紙のような見た目のマスキングテープも販売されているので試してみる価値はある。ちなみに和室でカビが発生しやすい上位は、目立ちにくいが障子の桟である。

 

■襖の取っての汚れ

開け閉めの度に触る取っ手は、へこみの部分が手垢で汚れ、放置すると黒ずんでくる。取っ手を綺麗に保つには、薄めたヘアトリートメントを塗っておくとよい。水1:トリートメント1で、しっかり薄めた液体をキッチンペーパーなどに含み、取っ手に塗っておくと汚れがつきにくくなる。

 

■長押と壁の間の埃

「長押」とは、和室の鴨居などの上に設けられた横木を指す。この長押の裏には狭い空間があり、埃が綿のようにたまりやすい。長押の汚れを防ぐには、包装紙を丸めて詰め込んでおき、ときどきチェックして取り替えることで埃がたまるのを防ぐことが出来る。

 

■座布団の汚れ

座布団カバーは洗濯機で洗えるが、本体は型崩れたりする為、天日干しか除菌スプレーなどをふきかえるしか出来なかった。汚れ予防として有効なのは、水100mlに柔軟剤3滴加えた液体をスプレーすると、柔軟剤の持つ静電気防止効果で汚れをつきにくくすることが出来る。柔軟剤は必ず薄めたものを使用すること。

 

カビ対策で知っておくべき用語集

カビ対策で知っておくべき用語集

カビ対策グッズに記載されている「除菌」や「殺菌」。どう違うのかおわかりだろうか。カビ対策グッズだけでなく、風邪の原因となるウイルスなどにも使用される「殺菌」や「除菌」という言葉の意味を知り、適切な場面で使用できるようにしておこう。

■除カビ…カビの殺菌を行うこと

既に存在しているカビの殺菌とカビ汚れ(色素)の除去を一般的に除カビという。殺菌という用語にはカビの色素を取ることは含まれない。色素をとることで除カビ出来ていると勘違いしやすい。

■防カビ…カビの発生・再発を防ぐこと

防カビ剤を使用して、カビの発生を抑制する。この防カビは非常に難しい。起こりうる原因、環境、建材によって対応する必要がある。よって、カビ対策グッズで一つの商品に多数の機能(除カビと防カビ等)が入った商品の、防カビ機能は期待しないほうが良い。せめて、機能が防カビ1つだけの商品を選ぶ方が良い。

■滅菌…菌がいない状態にする

細菌やウイルスと言われるもの「全ての菌」に効力を発揮し、死滅さえるものを指す。要は無菌状態にすることである。

■殺菌…菌を死滅させる

名前の通り、「菌を死滅させる作用」である。先に紹介した滅菌と変わらないように感じるが、殺菌は、有害物質を死滅させる作用をもつものではあるが、その対象や効力は様々である。滅菌は全ての菌に対して、殺菌は菌の一部ないし、ほとんどに作用すると覚えておいていただきたい。

■除菌…菌を減少させる

この言葉はカビ対策グッズの中でも一番目にする言葉である。似た言葉で「消毒」がある。これは病原性微生物に対して使用する言葉であり、菌を殺す「殺菌」と同等の意味を持つ。薬剤の使用方法などによっては一部の細菌が残ってしまう場合もある。

■抗菌…防腐、殺菌等、菌に対抗する全ての事を指す

滅菌、殺菌、除菌、防カビなど、菌に対抗するなんらかの効力がある。という意味である。

■漂白…色素を脱色し白くすること

漂白は色素を落とす、色素のみに対しての効力であり、菌やウイルスに対しての効力ではない。

 

和室丸ごとチェック!カビの見つけ方

和室丸ごとチェック!カビの見つけ方

和室の中で、壁であればカビの発生を初期段階で発見しやすい。しかし普段目に入りにくい箇所でのカビは知らぬ間に進行してしまう可能性がある。そこで和室の中で特にカビのチェックをしておいた方が良い箇所を紹介する。

■押入れ・天袋・地袋の中の壁・天井・床板

■床の間側面の壁

■畳(特に部屋の角側や溝付近・畳の下)

■窓の前に施された障子の桟

■テレビや家具の背面の壁

■家具の裏・底

ここに上げたチェック箇所は、風が通りにくい、埃がたまりやすい、気付きにくい、

和室の中でカビ発生率が非常に高い部分である。

 

 

和室の壁にできたカビは専門知識で除去

和室の壁にできたカビは専門知識で除去

ビニルクロスの壁であってもカビが面で発生している場合には除去は高度であり、中途半端に手を出すのは危険であるが、和室に使用される壁材は赴きのある塗り壁や、繊維が入った特殊なものが多く、カビが進行することで除カビの価格も上がる。カビが進行すれば壁の内側まで除カビするために広範囲で壁材を剥がす必要が出てくるためだ。

何より、カビは人体に被害をもたらす事が、カビに対して向き合っていただきたい理由である。洋室よりも床に直接座る過ごすことの多い和室では、壁や床との距離が近くなる。是非とも心配なく過ごせる和室を継続してほしい。

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です