あなたの傍に黒カビは潜む!正しい除去の行動3つ

あなたの傍に黒カビは潜む!正しい除去の行動3つ

カビは約3万種類いるといわれている。

中には食品や医薬品の製造に役立っているカビもある。

しかし、壁などに発生するカビは、私たちに被害しか与えない。それは人体だけでなく建材にも及ぶ。家の中に発生するカビの中でも特に多く発生する黒カビは、アレルギーの原因になることでも有名である。

今回は多くの家庭で発生する黒カビを正しく食い止める方法をお伝えする。

カビの被害は、特に免疫力の低い状態の方、小さなお子さん、お年寄り、妊婦さんがいる方には命にもかかわる話となる為、必ず読んでいただきたい。

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①黒カビが発生しやすい箇所をチェック!

①黒カビが発生しやすい箇所をチェック!

「黒カビ」とは「クロカワカビ」とも呼ばれており、家の至るところで発生する身近なカビである。

見た目は名称の通り黒色で、形状はタンポポのようにフワフワとした形が見られる。

黒カビのやっかいな特性は、低温や乾燥にも強く、小まめに除去や予防を行わなければ順調に増殖するところだ。

家の至るところに発生する黒カビだが、特に発生しやすい箇所とチェックのポイントを紹介する。

 

壁

壁紙、塗り壁、どのような壁材にも黒カビは発生する。特にチェックしていただきたいのは、

①埃のたまりやすい角や床に近い部分

②風通りの悪い家具裏の壁

③湿気が篭りやすい北側の壁

④台所や脱衣所など湯気が立ちやすい空間の壁

⑤窓際(結露がおこりやすい)の壁

上記である。特に防カビや、カビ予防を行っていなければ、今の日本の気候であれば上記の5箇所のどこかには黒カビは潜んでいるといっても過言ではない。

 

台所

台所

大きく台所と記載しているのは、台所はカビの高栄養源である食品やたんぱく質汚れが豊富な場所であり、また熱を帯びる空間である為である。換気、小まめな掃除を一層行っていただきたい空間だ。

①汚れがたまりやすいシンク内

②温度と湿度が高くなるコンロ側の壁や天井

③埃や食品カスが入り込みやすいシンクやコンロ下の収納内

④台所の接する窓のパッキン部分

⑤床下収納庫の中

上記以外にも調理の際に、食品を一時的に置く箇所や、水拭きの甘い状態での食器の収納箇所なども要注意である。

 

浴室

浴室

浴室こそカビ発生のイメージが強い箇所であり、カビ発生の条件を常に満たしている空間である。もはや浴室は「特にチェックする箇所」はなく、全体をくまなく確認する必要があるが、特に根強く発生しやすい箇所をお伝えする。

①汚れや水がたまりやすい角の床壁天井

②タイルの目地部分

③鏡と壁の設置部分

④浴槽蓋、椅子などバスグッズの凹み部分

⑤シャンプーや石鹸、スポンジ設置箇所

⑥扉のパッキン部分

浴室は日頃からカビ対策のため小まめに換気、掃除を行っているご家庭も多いが、ほとんどの浴室の扉に使用されている中折れ扉は、その形状と使用される半透明でザラつきのあるプラスチックの材質から掃除がしにくく、つい汚れを残してしいがちである。

 

畳

畳は湿気が篭りやすく、目に埃が溜まってしまうのでカビだけでなく、ダニも繁殖しやすい箇所である。特に表面に使われている「い草」は、それ自体がカビの栄養となるばかりか、織り込まれている畳の形状はカビが根を張るのにもってこいの環境である。

①部屋の角の畳表面

②常に座る箇所があれば、その畳表面

③畳のヘリの部分

④窓(結露が発生しやすい)の真下の箇所

⑤家具を置いている下

畳の部屋周りが緑で溢れている環境や、北側に位置する場合は防カビを専門業者に依頼してしっかり対策しなければ、少し換気を怠るとカビは発生するほど、カビ発生要注意ポイントである。

 

プラスチック類

洗面器

あまりカビが発生するイメージの少ないプラスッチ素材だが、浴室の椅子やシャワーヘッドなどであればイメージ出来るかもしれない。発生は、傷がついている部分に汚れが入り、それを餌に黒カビは発生する。プラスチック類と大きく記載したが、特に下記のものはチェック対象である。

  • 浴室やシンクなど水気の多い箇所で使用しているもの
  • 小さなお子さんが口で舐めたりする可能性のあるもの(おもちゃ)
  • ポリエチレン、ポリスチレン、フッ素樹脂、塩化ビニル以外のプラスチック類(発砲スチロールなども注意)

プラスチック類で、特に浴室用グッズなどは防カビ剤配合の製品も多く出回っている為、買い替えの際には是非確認していただきたい。

 

②黒カビを発見したら行う除去方法!

②黒カビを発見したら行う除去方法!

黒カビ発生要注意ポイントを確認していただき、小さい大きい関係なく、カビの発生が人目でわかる場合、放置だけはしてはならない。思っている以上にカビの進行は早いのだ。一番確実に除カビ防カビする方法はカビ取りの専門業者に相談することである。しかし、発生がまだ初期段階の場合、自分でまずは出来ることをしたいと感じるだろう。発生が初期である場合は下記の自分で行う方法で実害を防ぐことが出来る。

 

自分で殺菌する

黒カビは消毒用のアルコールに弱く、耐熱性も他の種類に比べるとあまりない。至るところに発生しやすいが、種類の中では比較的アルコールで除菌しやすい種類である。ただし色素沈着は根深く、塩素系漂白剤を使用できる水洗いが可能な箇所以外は、実害と繁殖を抑制する「殺菌」を目的にすることが重要となる。

 

壁・台所の棚や食器棚

【壁紙に行う安全なカビ殺菌方法】https://kabilabo.com/kabe#i-7

【塗り壁に行う安全なカビ殺菌方法】https://kabilabo.com/diatomaceous-earth#i

【棚・家具に行う安全なカビ殺菌方法】https://kabilabo.com/hidden-mold#i-2

上記の方法を行っている際に、見た目よりもカビが素材の内側まで深く発生していそうであれば、専門業者に相談していただきたい。

 

台所のシンク・コンロ周り

(用意するもの)

重曹・メラミンスポンジ・スプレーボトル・酢・布(古布)・ゴム手袋・中性洗剤・クレンザー・綿棒

(手順)

①シンク等の中を充分に水でぬらし、カビ発生箇所に重曹を覆うようにかける。

②湿らせたメラミンスポンジで軽くゆっくりこすり、水でしっかりと洗い流す。

③酢1:水1をシンク全体にスプレーし、布で丁寧に拭き取る

④汚れが落ちない場合は、中性洗剤とクレンザーをスポンジに付け、軽く擦る。

 

プラスチック類

(用意するもの)

重曹・酢・スプレーボトル・スポンジ

 (手順)

①酢1:水1をカビ部分と周辺にスプレーする。

②カビ発生箇所に重曹を覆うようにかけ、①を再度行い1時間程待つ。

②スポンジでこすり落とし、水でしっかり流す。

 

(用意するもの)

消毒用エタノール・歯ブラシ・綺麗なタオルや雑巾

 (手順)

①消毒用エタノールをカビとその周辺にスプレーする(一度にスプレーするのは一畳の3分の1が作業しやすい)

②畳の目に沿って歯ブラシで力を入れすぎずに撫でながら擦りだす(勢いをつけすぎるとカビが飛び散る)

③カビが浮き出てきたら、掃除機で吸い取る(掃除機で吸い取るのはエタノールで殺菌したカビのみに行う)

④最後にもう一度エタノールをスプレーし、清潔な乾いたタオルや雑巾で目に沿って拭き取る

 

浴室

(用意するもの)

重曹・酸素系漂白剤・ゴム手袋・浴室用ブラシ・スポンジ(布)

(手順)

①重曹1:酸素系漂白剤1を混ぜ合わせて固めのペースト状にする

②カビ発生箇所と周辺に①を塗りつけて15分程待つ。

③壁や床は浴室用ブラシ、傷つきやすい鏡や柔らかいパッキン部分はスポンジなどでペースの上からこする。

④しっかり擦り落とせたら、しっかりとペーストが残らないように水洗いする。

 

今お伝えした方法は、どなたでも安心して出来る。人体・素材に安全な方法である。

自分でカビを除去する場合、市販のカビ取り剤を思い浮かべるが、多くの市販カビ取り剤は殺菌効果よりも、カビの色素を落とす為の漂白効果の方が強い為、変色脱色を起こす可能性がある。浴室などであればしっかりと水洗い出来るので、強い漂白剤が入っていても使用しやすいかもしれないが、塩素系漂白剤の匂いが苦手、小さなお子さんがいて強力な洗剤を使うのに抵抗があるかたは、浴室も重曹と酸素系漂白剤での殺菌を試してみてほしい。

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専門業者に除去してもらう

【カビ発生の様子】

【カビ発生の様子】

【カビ取り専門業者によるカビ除去の様子】

【カビ取り専門業者によるカビ除去の様子】

黒カビの発生が一箇所のみであり、点での発生である場合は自分で行う殺菌方法で様子を見て、大きく面で発生している場合は業者に相談する。また自分で殺菌を行った後すぐにカビが再発した場合は、専門業者に除去依頼していただきたい。

すぐの再発は、壁の中や素材の内側まで根深く繁殖しており、またその空間全体にカビ胞子が飛散している可能性が高い。

どのような業者に依頼するのが正しい行動か。それは下記があてはまる業者である。

■除カビ・防カビの専門業者である

■人体・建材に配慮した安全な洗浄剤を使用している

■カビ除去をただの汚れではなく、生きた菌に対して行う意識である

■今までの施工の様子から実績を確認出来る

 優れたカビ取り専門業者は、カビによる被害の恐ろしさ、カビ菌が種類毎に持つ特性、発生の原因や環境を熟知しており、一つ一つのカビに対して適切な方法で除去してくれる。

その除去は驚くことに厚生労働省が指定する食品添加物以上のものを使用しておらず安全性が高い「洗浄剤」を用いて汚れだけを化学反応で分解除去してくれる。この洗浄剤で除去してくれるのは、カビ取り専門のプロのみである。

 

③防カビと習慣予防を行う!

③防カビと習慣予防を行う!

 

防カビとは?カビのプロによる驚きの技を知る

カビ取り専門業者は「カビ除去」と共に、専門知識と技を生かし、「カビ防止」も行ってくれる。家のあらゆるところに発生し、他の種類に比べて低温、乾燥にも強い黒カビ対策として、防カビを行うことは、結果的に除カビの頻度が激減し、手間や費用の面でもメリットがある。

では実際にカビが発生していた状態から、カビ除去し、そしてプロによるカビ予防された様子をご覧いただきたい。

【カビ発生の様子】

【カビ発生の様子】

【除カビ・防カビ後の様子】

【除カビ・防カビ後の様子】

【3年後の様子】

【3年後の様子】

環境的にもカビが発生しやすそうな外壁だが、再発なくクオリティの高いカビ防止が実現されている。市販のカビ取り剤ではこのような満足のいく予防はできない。これがプロの技である。

 

カビを抑制する習慣

一番は防カビを依頼して、さらに習慣的に予防も行うことだ。しかし、防カビを行う、まだ行わないどちらにしてもカビを抑制する習慣は知っておいてほしい。なぜならカビ発生条件は油断するとすぐに揃い、気をつければ条件を揃えずに過ごせるからである。

カビ発生の条件は下記の4つが全て満たされて時である。

①温度…5~45℃で発生。20℃以上から活発に、28℃前後が一番盛んになる

②湿度…60%以上で発生。80%以上となると猛烈な勢いで繁殖する

③栄養…埃、たんぱく質汚れ、食品、塗料、建材、あらゆるもの栄養源となっている

④酸素

特に黒カビは他の種類より乾燥にも強いため、梅雨や冬の結露時だけではなく、年中予防することが大切である。カビ発生条件の中で、満たすのを防ぐことが一番可能なのは、「湿度を60%にしない」ことである。

予防習慣をシンプルにお伝えすると、

①換気を行う(換気扇も清潔に保つ)

②湿度を確認して調整する(湿度計設置)

③埃、汚れをためない

湿度管理の為に、除湿剤や除湿機の設置、掃除をしやすく風通りをよくする為に、不必要なものを処分するなど、カビ対策を意識することで、一層快適な空間づくりをしていただきたい。

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黒カビが与える恐ろしい実害3つ

 

最初に、「特に免疫力の低い状態の方、小さなお子さん、お年寄り、妊婦さんがいる方には命にもかかわる話となる」とお伝えしたが、具体的にカビを放置することでどのような被害が発生するかを知っておいていただきたい。

具体的な事例や状況を入れて伝える

 

身体的だけでなく精神的被害をもたらし、最悪の場合命にかかわる

黒カビ対策をここまでお伝えした一番の理由である。

人体にもたらす実害は、継続的な頭痛・微熱、欝、不安症、そして黒カビはアレルギーの発症・悪化、皮膚炎の大きな原因といわれている。

体内への浸入経路は空気中のカビ胞子を吸い込む、そしてほんの小さな傷から黒カビが侵入することもある。中にはそのまま体内でカビ菌が繁殖し重症化、患部を切除した事例もある。

最初はかゆみから始まり、炎症、そして患部から黒くなり広がっていくのである。

まさにこの画像のような事が私たちの身に起きるのだ。

天井カビ

特に免疫力が低い小さなお子さん、お年寄り、持病の関係で免疫コントロールしている方、そして妊婦さんがいらっしゃる場合は、カビが発生していれば早急に対処しなくてはならない。

 

カビの繁殖と同時進行でダニも増殖する

ダニの中にはカビを餌にしている種類も多く、またカビの好む環境(高温・高湿・汚れ)はダニも好む環境と一致している。餌であるカビが繁殖すればダニも活発になり、これによっても人体被害が発生する。

 

部分的な損傷だけでなく、放置すると建物全体の寿命に関わる

部分的な損傷だけでなく、放置すると建物全体の寿命に関わる

カビは建材や塗料、接着剤なども栄養にして表面だけでなく、野放しにすれば壁の内側、躯体までどこまでも繁殖を広げる。こうなると壁の防水性能も低下し、また電線などの設備に繁殖すると、電気絶縁性が低下し、電気製品の不具合や使用不可となるだけでなく、最悪の場合には火災の原因となることもある。

 

黒カビにやってはいけない3つのこと

黒カビにやってはいけない3つのこと

①ハウスクリーニングにカビ除去を依頼する

カビはただの色素汚れではなく、菌の扱いである。「カビ除去も行います」と言っている業者の中には、カビを色素汚れと同じ感覚で塩酸を使用した「酸洗い」か、高圧洗浄による「剥離洗浄」を行う業者もいる。これもカビ菌の種類によっては煽る行為であり増殖を加速させることもある。

また建材へのダメージや人体や環境への影響を軽んじた方法であるためカビ除去を依頼するのは、カビの専門業者だけである。

 ②上からペンキを塗る

カビが生えた壁や家具などの上から、防カビ剤配合の塗料であったとしても、上からペンキを塗り重ねることは、ただ見た目だけが一時的に良くなるだけで、むしろ表面のカビ状態が見えにくくなり、カビの進行に気付くことが出来ず、気付けば壁の内側全体にカビがびっしり住み着いている状態となってしまう。

③過剰に市販のカビ取り剤を使用する

カビ菌はただの汚れではなく、中途半端に薬剤を使用することでカビの種類によっては抗体を作り、最悪の場合、繁殖を増長させてしまう可能性がある。市販のカビ取り剤を使用した際には観察し、同じ箇所から暫くして再発する場合には使用を控えて専門業者に相談することをおすすめする。

 

安全に正しく黒カビ除去するには専門的な知識が必須!

黒カビは非常に身近なカビであり、誰もが目にしたことがあるかと思う。大げさではなく、風邪でもないが調子が悪いな…という日が続いていれば、長く居る部屋の壁や家具裏などをチェックしてみてほしい。

カビは放置だけはしてはならない。美観的に気になる程進行していれば、それはもう専門的な知識をもったプロでないと根本的な解決には繋げる事ができない。

この記事を読んだことで、カビが発生していれば早期発見し、正しく除去、防止できることを願う。

『人、建物に優しいカビ取り専門業者による無料見積り/カビラボ』

株式会社アーキバンク代表取締役/一級建築士

建築業界での経験を活かしたWEBメディアを運営。内装工事マッチングサイト「アーキクラウド」創業者。WEBコンサル事業、コンテンツ販売事業にも携わる。Facebookお友達申請大歓迎です。その他WEB集客、自社メディア構築、ビジネスモデル構築に関するコンテンツは公式サイトより。

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